2016/03/11

USMLE step 2CSでのOTC薬

久しぶりにUSMLEネタですが、OTC薬についてです。

OTCとはover the counterの略で、処方箋なしでも薬局で買える薬のことです。

日本でも最近OTC薬が増えてきています。CMでも放送されていますね。

USMLE step 2CSは、模擬患者さんに問診、診察、説明をしてカルテを記載するOSCE形式の試験です。服薬状況を問診の際に確認しますが、しばしばOTC薬の商標名で答えてくることがあります。

Tylenol、Advilは解熱鎮痛薬。

TUMSは制酸剤。

Gravolは制吐剤。

かなり忘れてしまいましたが(8年前なので)、いくつかパターンがありますので、覚えておくとラクです。

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2010/01/02

USMLE情報更新 (Updates for USMLE)

First Aid for the USMLE Step 1, 2010 (First Aid USMLE)

左のサイドバーのUSMLE情報を少しだけ更新しました。

First Aid for USMLE step 1ですが、12月に2010年版が出版されています。

USMLE step 1の合格最低ラインが、3桁の特典で、185点から188点に上がりました。Step 1は、勉強が特にたいへんですから、より厳しくなりました。

USMLE step 2 CKは、1ブロック辺りの問題数が46問から44問に減りました。1問当たりに使える時間が増えるのは良いことかも知れません。

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2009/01/29

USMLE参考書籍情報の更新

左のサイドバーにあるUSMLE対策の参考書籍で、改版されたものが多数ありましたので、情報を更新しておきました。参考にしていただけましたら幸いです。

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2008/12/04

USMLE step 2CS 合格 (Passed USMLE step 2CS)

9月にシカゴで受験したUSMLE step 2CSの結果が出たというe-mailが届きました。ECFMGのサイトへのリンクがメールの中に入っているので、それをクリックすると、スコアレポートの画面に行きます。

ドキドキしながらも目を閉じて息を整えたのですが、目を開けると、スコアレポートを開く前に赤い字で書かれた文章が目に入りました。

You have met all of the requirements for ECFMG certification.

20081203おお、ECFMG certificateが取れるということは、合格したってことじゃん... 気が抜けました。

一応、確認のためにレポートを開く。PDFファイルでダウンロードできます。

よかった。全てがPASSになっています。Step 2CSは、合否が出るのみで、実際のスコアは表示されません。不合格のときだけ、細かい内容が表示されるのだそうです。

First Aid for the USMLE Step 2 CS (First Aid for the USMLE Step 2: Clinical Skills)とにかく、よかった。肩の荷が降りました。Kaplanの講習会の授業料を払いたくなかったものだから(4000ドル以上する)、ほとんどFirst Aidだけに頼ったようなものです。First Aidには、本当に感謝です。

おかげで、自分が受験時にとった対策が間違っていなかったことが分かりました(たぶん)。当時、念仏のように台詞を繰り返していた頃が懐かしい... 左下の方にUSMLE受験対策と体験記をまとめていますので、興味のある方はどうぞ!

ちなみに、ECFMG certificateは、2週間以内に自動的に送られてくるらしいです。このcertificate、有効期限はありません。つまり、一度取ってしまえば、ずっと有効ということです。

さて、step 3をどうするか...

ふつうに考えれば、自分は米国で開業するわけじゃないから不要なんですけどね。ただ、もし仮に僕がカナダの医師免許を正式に(教育免許ではなく)取ろうとするなら、step 3に合格している必要があるのです(カナダの医師国家試験MCCQEを受験していない場合には)。ただ、自分がカナダで医療をずっとやり続ける可能性は極めて可能性が低いので、すぐの受験は要らないでしょうね、やっぱり。う~ん。

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2008/09/26

アップデート2 (Updates 2)

ココログにウェブページを作る機能が最近追加されているようです。

これは、日付のない記事をココログのデザインを使いながら作るものです。USMLE対策の記事を通常のHTMLファイルで作り直してサイドバーのリンクを更新したのですが、ココログのウェブページの形式に直してリンクを再び更新しておきました。

内容は大きくは変わっていません。ただ、僕にとっては過去の記事を探しながら更新をかける必要がなくなりましたので、ずっと楽になりました。

USMLE step 2CSで勉強の参考にしたウェブサイトを記載し忘れていましたので、追加しておきました。

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2008/09/24

アップデート (Updates)

USMLE step 1とstep 2CKの対策ページ(主に僕がとった対策だが)の教科書類へのリンク等を新しいものに変更しておきました。サイドバーのリンクを更新していますので、興味のある方はどうぞ。更新の理由の1つは、過去の記事を変更するのが、ココログはちょっと面倒くさいからです。通常のweb pageの形式にしました。

僕は各論の勉強にPretest seriesを使いました。しかし、これは一般的にあまりお勧めできません。問題形式が違うし、妙に細かい知識を尋ねてくるからです。これらを使った理由は、僕が勤務していた大学病院の図書館に、ほぼ全巻そろっていたからです。無料で使えるものを有効活用しただけに過ぎません。Pretest seriesは、総合問題集をこなした後、さらに上を狙うのに使うくらいの気持ちでよいと思います。

リンクはしていませんが、KaplanのQbookも良いかも知れません。また、USMLE step 2 secretsが良いという噂も聞いています。自分が使わなかったので、記載しなかっただけです。ただし、インターネットが使えるのなら、僕はUSMLE worldKaplan Qbankをお勧めします。これを全てこなして理解すれば、合格圏内に入ると思います。

他にも良いテキストはあるようですが、自分で読んでいないので、なんとも言えません。こちらのUofT bookstoreにもたくさんテキストがあるようですから、時間がある時にでも覗いてみた上で情報を更新してみようかなとも思います。

最後に強調しておきたいのは、英語の勉強です。英語の上達がUSMLE攻略には必須です。

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2008/09/23

サンプルシナリオ (Sample senario)

USMLE step 2CSで僕が使ったセリフの例を書いてみました。左下のサイドバーにリンクを作っておきました。これで十分かどうかは分かりませんが、ネット上の情報によれば、最低でもこのくらいは必要なのではないかと推測します。ただし、自分の結果が出ないと、なんとも言えませんのであしからず。

ところで、今日、スタッフのD先生に「試験はどうだった?」と聞かれ、「USMLE step 2CSを受けたけど、かくかくしかじかだった」と話したところ、「自分はUSMLEを受けたことはないけど、全部で15分は短いわね~!」と言っておられました。

彼女はかつてSickKidsの神経科でresidencyを終えた後、Boston Children's Hospitalでepilepsy fellowshipを経験した方ですが、彼女の口からそういうコメントが聞けて、少しホッとした気分になりました。ちなみに、カナダの医師免許を持っていれば、北米協定によりUSMLEに合格しなくてもUSで医療行為ができると聞いています(詳しくは知りませんが)。

日本の医師免許には、そのような互換性が全くありませんので、ちょっと損した気持ちになってしまいますな。まぁ、カナダでfellowとして医療をするには日本の専門医資格があれば何ら問題はないのですが。

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2008/09/20

USMLE step 2CS 対策

連投ですが、現時点で自分がとった(一部はとりたかった)対策を書いておきました。試験を実際に受けてみると、色々見えてくるものです。あくまで受験した者の抱いた印象であって、合格者の手記ではありませんので。

講習会の費用をケチったからなぁ... とボヤいても仕方ないんですけどね。

左のサイドバーのリンクをご参照ください。

今後、USMLE step 1とstep 2CKの対策についても、更新しようと思います。

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USMLE step 2CS終了 (USMLE step 2CS is over)

ようやく、やっとのことで、USMLE step 2CSが終わりました。疲れたよ~! 感想ですが、正直、受かればラッキーみたいな感じです... 練習不足がモロに出たような気がします。とにかく、過ぎ去った過去は忘れ、楽しい現在と未来を生きたいのですが、今後受験する方たちのために僕の経験を書き残しておこうと思います。

USMLE step 2CSは、患者さんに接するに当たっての必要最低限の知識、マナー、診察技術があるか否かを試す試験です。だから、USの医学生たちと一緒に受験するわけです。今日は外国人も何人かいたような気がします。

試験は、模擬患者さん(SP)を使って行われます。彼らは患者役を演じているわけで、僕たちが医師の役を演じるわけです。そして、どのくらい必要項目をこなせたかで合否が決まる。12人のSPをそれぞれ15分で問診、診察し、自分の意見と検査方針を述べ、必要に応じてカウンセリングを行う。そして、10分でカルテを書きます。診察の残り5分とカルテ書きの残り2分で合図があります。

試験は、僕の場合は朝8時に集合、5人診た後に30分の休憩(軽食つき)、4人を診た後に15分の休憩、そして3人を診て終了です。

ルール上、試験の内容を書くことはできませんが、差しさわりのない範囲で、僕に起こったことを、恥を忍んで書いておきます。今後受験されるみなさんの参考になりましたらと思います。

合否は本当に分からんのですよ。今までのstep 1やstep 2CKと違って、全く手ごたえがないんです。はぁ~~...

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2008/09/19

試験前日 (The day before the exam)

明日は、USMLE step 2CSの前日です。というわけで、今、シカゴにいます。

朝からのんびりTTCに乗って、一路トロント国際空港へ。US行きエアカナダのチェックインを済ませます。全部手荷物なので、並ばずに済むから、とても楽チン。数分で終了です。ただ、このチェックインで印刷される搭乗券って、薄くてなんだか心細いのよね...

トロントからUS行きのフライトは、全てトロントで入国手続きを済ませます。だから、入国カードを書いて、US行きのゲートへ向かう入り口をくぐると、入国審査場がある。人も少なくて、5分ほどで自分の順番が来る。審査では、受験のためにシカゴに行くと言って、すんなり通過。と思ったら、税関の出口でsecond inspection areaに連れて行かれる。なぜじゃ~?

そこでまた、入国目的を尋ねられる。だから、試験だっちゅ~に。Medical license examだと言いましたよ。そしたら、「Are you a doctor?」 はい、そのとおりです。その後はバッグの中を調べられる。ラップトップと教科書と着替えと聴診器とお菓子(体と心のエネルギー補給用!)しか入れていないよ。向こうも「これだけ?」っていう感じのリアクションだった。ほいほい...

なにはともあれ、無事に搭乗ゲートに着く。ついウトウトして目が覚めると、搭乗が既に始まっていた! 飛行機は小さいです。フライトは1時間40分ほどで、たいした時間じゃない。カナダに来てから時間の感覚が変わったのか、2-3時間の旅ってとても短く感じるようになった。日本とは大違い。

入国手続きが済んでいるので、飛行機はシカゴの国内線ターミナルに着きます。だから、あっという間に外に出られる。あとは、ホテルに移動して無事チェックイン。部屋は、キングサイズベッドの豪華なお部屋! USMLE受験者には特別割引があり、試験終了後も1泊するので、とても助かります。

部屋に荷物をおき、試験会場のチェックに行く。隣の敷地だったので簡単です。Google mapのstreet viewであらかじめ風景を確認しておいたのですが、全く同じだったので、不思議な気持ち。便利になりましたな、世の中。

さぁ、これから最後の詰め込みです。色々調べて分かったのですが、IMGで試験に落ちる場合、CIS (Communication/Interpersonal Skills)が最もありえる理由なのだそうです。次にSEP (Spoken English Proficiency)らしい。実際、ネットで調べた情報によると、CISとSEPは92-94%のスコアが要求され、ICE (Integrated Clinical Encounter)は、50%もとれば大丈夫らしいという噂が流れています。CISとSEPの合格ラインは以前は85%程度だったのですが、昨年から高くなったのです。これで、IMGの合格率は8%ほど低くなるだろうと予想されていました。

CISには、患者さんとのラポール、問診技術(医学的内容ではなく聞き方)、マナー、カウンセリングなどが入るらしい。基本的な挨拶、話し方、手洗い、苦痛への共感などといった基本的な人間性を見るものみたいです。これに関しては、たぶん、医師としてごく最低限のマナーを保てば、落ちるはずはないんだろうと思いますが、なんせ本番ではオタオタしていますから、とにかくポカをしないよう気をつけないと(手洗いを忘れるなど)。

SEPについては、どうしてもnative speakerでないので不利になりますが、ゆっくり発音することによりアクセントを軽くし、なるたけ単純な文章を話すことに尽きると思います。これも、オタオタすると声が小さくなってボソボソになりがちですから、堂々としないといけないと思います。

ICEに関しては、定型的な質問をきっちり押さえれば、少々落としても大丈夫かも? カルテを手早く書く練習と鑑別診断をもう少し勉強しておくべきか。

というわけで、CISが大切なので、最後のclosing/counselingが大事になります。場合によっては、診察を大幅に削ってでも、closingをした方が良いように思います。つまり、残り5分になると、問診を打ち切って診察を始めないと間に合わないのですが、その場合、診察は本当に主訴に直接関連したところだけにして(例えば、咳が主訴ならpulmonary examのみ)、2分ほどで無理にでも打ち切る方がよいのだと思います。そして、最後の説明に時間をとる。

SEPに関しては、今晩は念仏を唱えるように練習すると。

そして、本番ではなるたけクールにいることが大切だと思います。実際に臨床の現場でもそうでないとやっていけませんから。しかし、ついつい試験だとオタオタするんだよな。別に、完璧に全てをこなす必要はないんだし、模擬患者さんが死ぬことはないんだし、模擬患者さんが挑戦的な態度をとったとしてもあくまでそれは演技なんだし。これに落ちたからといって人生が終わるわけでもないし、カナダでの仕事には全然差し障りはないんだし。だから、自分も精一杯の演技をする。このようなロールプレイを楽しめるくらいの心の余裕が持てたらなぁと思うんですけどね。

これだけグダグダ書くのは、自分の心を整理しておきたかったからです。結果はどうであれ、ここまでたどり着けた自分を褒めることにして、明日の試験に臨もうと思います。いい経験にしよう。

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