明日は、USMLE step 2CSの前日です。というわけで、今、シカゴにいます。
朝からのんびりTTCに乗って、一路トロント国際空港へ。US行きエアカナダのチェックインを済ませます。全部手荷物なので、並ばずに済むから、とても楽チン。数分で終了です。ただ、このチェックインで印刷される搭乗券って、薄くてなんだか心細いのよね...
トロントからUS行きのフライトは、全てトロントで入国手続きを済ませます。だから、入国カードを書いて、US行きのゲートへ向かう入り口をくぐると、入国審査場がある。人も少なくて、5分ほどで自分の順番が来る。審査では、受験のためにシカゴに行くと言って、すんなり通過。と思ったら、税関の出口でsecond inspection areaに連れて行かれる。なぜじゃ~?
そこでまた、入国目的を尋ねられる。だから、試験だっちゅ~に。Medical license examだと言いましたよ。そしたら、「Are you a doctor?」 はい、そのとおりです。その後はバッグの中を調べられる。ラップトップと教科書と着替えと聴診器とお菓子(体と心のエネルギー補給用!)しか入れていないよ。向こうも「これだけ?」っていう感じのリアクションだった。ほいほい...
なにはともあれ、無事に搭乗ゲートに着く。ついウトウトして目が覚めると、搭乗が既に始まっていた! 飛行機は小さいです。フライトは1時間40分ほどで、たいした時間じゃない。カナダに来てから時間の感覚が変わったのか、2-3時間の旅ってとても短く感じるようになった。日本とは大違い。
入国手続きが済んでいるので、飛行機はシカゴの国内線ターミナルに着きます。だから、あっという間に外に出られる。あとは、ホテルに移動して無事チェックイン。部屋は、キングサイズベッドの豪華なお部屋! USMLE受験者には特別割引があり、試験終了後も1泊するので、とても助かります。
部屋に荷物をおき、試験会場のチェックに行く。隣の敷地だったので簡単です。Google mapのstreet viewであらかじめ風景を確認しておいたのですが、全く同じだったので、不思議な気持ち。便利になりましたな、世の中。
さぁ、これから最後の詰め込みです。色々調べて分かったのですが、IMGで試験に落ちる場合、CIS (Communication/Interpersonal Skills)が最もありえる理由なのだそうです。次にSEP (Spoken English Proficiency)らしい。実際、ネットで調べた情報によると、CISとSEPは92-94%のスコアが要求され、ICE (Integrated Clinical Encounter)は、50%もとれば大丈夫らしいという噂が流れています。CISとSEPの合格ラインは以前は85%程度だったのですが、昨年から高くなったのです。これで、IMGの合格率は8%ほど低くなるだろうと予想されていました。
CISには、患者さんとのラポール、問診技術(医学的内容ではなく聞き方)、マナー、カウンセリングなどが入るらしい。基本的な挨拶、話し方、手洗い、苦痛への共感などといった基本的な人間性を見るものみたいです。これに関しては、たぶん、医師としてごく最低限のマナーを保てば、落ちるはずはないんだろうと思いますが、なんせ本番ではオタオタしていますから、とにかくポカをしないよう気をつけないと(手洗いを忘れるなど)。
SEPについては、どうしてもnative speakerでないので不利になりますが、ゆっくり発音することによりアクセントを軽くし、なるたけ単純な文章を話すことに尽きると思います。これも、オタオタすると声が小さくなってボソボソになりがちですから、堂々としないといけないと思います。
ICEに関しては、定型的な質問をきっちり押さえれば、少々落としても大丈夫かも? カルテを手早く書く練習と鑑別診断をもう少し勉強しておくべきか。
というわけで、CISが大切なので、最後のclosing/counselingが大事になります。場合によっては、診察を大幅に削ってでも、closingをした方が良いように思います。つまり、残り5分になると、問診を打ち切って診察を始めないと間に合わないのですが、その場合、診察は本当に主訴に直接関連したところだけにして(例えば、咳が主訴ならpulmonary examのみ)、2分ほどで無理にでも打ち切る方がよいのだと思います。そして、最後の説明に時間をとる。
SEPに関しては、今晩は念仏を唱えるように練習すると。
そして、本番ではなるたけクールにいることが大切だと思います。実際に臨床の現場でもそうでないとやっていけませんから。しかし、ついつい試験だとオタオタするんだよな。別に、完璧に全てをこなす必要はないんだし、模擬患者さんが死ぬことはないんだし、模擬患者さんが挑戦的な態度をとったとしてもあくまでそれは演技なんだし。これに落ちたからといって人生が終わるわけでもないし、カナダでの仕事には全然差し障りはないんだし。だから、自分も精一杯の演技をする。このようなロールプレイを楽しめるくらいの心の余裕が持てたらなぁと思うんですけどね。
これだけグダグダ書くのは、自分の心を整理しておきたかったからです。結果はどうであれ、ここまでたどり着けた自分を褒めることにして、明日の試験に臨もうと思います。いい経験にしよう。
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