USMLE step 2CK 対策 (2011年10月28日更新)
概要
臨床医学に対する知識を問うのがUSMLE step 2CKです。主に症例提示を読み診断をつけた上で、その病気に対する次の1手などを問う、2段構えの形式が多かったように思います。同様の傾向は、step 1でも見られます。
そして、step 1と同様、どれだけ例題をこなしポイントとなる知識を覚えたかが点数に反映されてきます。この点数が、IMGとしてresidencyにmatchingする際にはとても重要ですから、なるべく高得点で一発で合格する方が有利になります。
学生さんの場合は、臨床の経験がない分、苦労すると思います。しかし、まとまった勉強時間がとれますので、一気に集中して勉強すれば、その不利をきっとカバーできるでしょう(と期待します)。
既に医師になった方の場合、私はstep 1よりも、こちらのstep 2CKからの受験をお勧めします。というのも、step 1は勉強時間がかかりますので、なかなか時間がとれない忙しい人の場合は、勉強を続ける動機を保つのすら苦労することでしょう。Step 2CKから始めれば、臨床に関する問題なので比較的とっつきやすく、勉強時間も少なくて済みます。そして、step 2CKに合格してしまえば、step 1への受験勉強を続けるだけの気力が沸いてくることでしょう。
英語力
Step 2CKの問題は、一般的にstep 1よりも長文です。問題文自体で10行以上、選択肢もA-Zまで26個あることがあります。このような長い問題文を読んで多くの選択肢を眺めてサッと解答するには、速読が必須です。医学英語を含めた語彙力と、速読力をかなり鍛えておく必要があります。質問と選択肢にまず目を通し、それから問題文を読むというテクニックは、速読力がついてから覚えればよいと思いますが、本番でこれを使わないと時間が足らなくなる恐れがあります。
私が受験した時は(2006年7月)、試験は1時間のブロック8つからなり、1ブロック46問の問題に答えるというものでした(2009年8月より、1ブロック44問に変更されました)。1問にかけられる時間は平均1.3分ですから、余裕はあまりありません。全く分からない問題は潔く捨てますが、間違えた解答をしても減点にはなりませんから、適当に何かを選んでおく必要があります。何も選ばずにとばすのは避けた方が懸命です。後で戻ってくるような時間がなくなるかも知れませんから。8ブロックは、正直かなり長いです。後半になると疲れてきて解答速度が落ちてきますので、休憩時間の割り振りなど、うまくペースを調整する必要があります。
効率の良い勉強のために重要です。検索時間の短縮のためには、CD-ROM版や電子辞書がお勧めです。音声データも入っていますので、発音の確認も簡単です。僕は、CD-ROM版の1つ前の第5版を使いました。右のCD-ROM版と電子辞書は最新の第6版です。
別に英和辞典や英々辞典も用意しておくと良いでしょう。
参考テキスト
1冊で最低限の知識を網羅できます。日本のイヤーノートに相当する存在か(イヤーノートの方ができが良いという意見が多いようだが)。内容は広く浅
く、日本の国試の勉強をしていれば、内科や小児科は比較的簡単に読めます。精神科、産婦人科は、日本の教科書と異なりますので、もっと深く勉強する必要があります。ただ、step
1のFirst Aidとは異なり、本番では、これだけでは不十分だと思います。あくまで必要最低限の知識を得るもの、「こういう内容を勉強するんだな」と概略をつかむ程度のものだと思って下さい。私は、書込みをしながら3回通り読みました。
Blueprints Obstetrics & Gynecology
わりと評判の良い産科・婦人科のテキストです。あまり厚くなく、さっと読めました。各トピック毎にサマリーがありますので、斜め読みしてサマリーをじっ くり読むことから始めたら良いと思います。図もけっこう載っています。カラーではなく、二色刷り。最後に問題集があり、復習も可能です。
ワシントンマニュアル
私は小児科医で、スーパーローテイトもやっていないものですから、内科の知識は国試で止まっていました(というか、国試以降は退行のみ)。北米の内科の「常識」を勉強しておこうと、ワシントンマ
ニュアルの日本語訳を買って読んでみましたが、とても勉強になりました(実は英語版も持っている)。小児には直接使えないことも多いのですが、得るものは多かったです。AIDSやsickle
cell disease、cystic fibrosisへの対処法などは、ほとんどこれで勉強しました。
問題集
オンラインの問題集では、KaplanとUSMLE worldが双璧を成すのではと思います。
私自身は、USMLE worldを全問解きました。USMLE worldの値段がKaplanよりかなり安かったから。コンピュータで操作するが、本番とほとんど同じ画面です。問題のレベルは本番より高い。ほぼ全領域をカバーしている印象を受け、とても勉強になりました。解説も、しっかりしています。問題をカスタマイズできるので、自分の苦手領域だけに集中したり、過去に間違えた問題に再挑戦したり、と色々できるのがありがたい。成績もグラフで見ることができます。Kaplanをやっていないので、どちらが上かは分かりませんが、どちらかはやっておいて損はないと思います。
Reviews for USMLE step 2CK
これは、時間がなくて全部は出来ませんでした。付録のCDがありますので、コンピュータにソフトをインストールすれば、同じ問題をコンピュータで解くことができます。操作方法は本番と違うので注意する必要あり。問題文などの文字化けが時に見られます。問題がカスタマイズできるので、自分のやりたい分野にターゲットを絞って勉強できます。USMLE worldよりは問題は簡単。
これは、本屋で立ち読みした程度で、私は使っていません。問題形式は本番に近い形式になっており、これで一通りの内容をこなすことができると思います。ただ、問題内容がどの程度オンラインのKaplan Qbankとかぶるのかは、私には分かりません。ネットよりは問題集をという方であれば、お勧めです。
あとは、私はPretest seriesのMedicine、Surgery、Pediatrics、Psychiatryをやりました。Medicineは全問解きましたが、残りは一部のみ。問題形式は本番と違うものがあり、問題文が全体に短い。本番は、かなりの長文も出題されるので、それにも慣れておく必要があります。また、一部はあまりにも細かい知識を問うてきます。私がこのシリーズを使った理由は、自分の勤務していた大学病院の図書館にほとんど全巻そろっていたからです。高得点をどうしてもという方にはお勧めですが、まずは上記の総合的な問題集から始める方がよいと思います。
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