カナダ永住権について
はじめに
カナダは世界で2番目に大きな国で、国土の面積は日本の30倍近くありますが、人口は日本の30分の1です。先進国としては、割と積極的に移民を受け入れている国です。生活水準、教育水準が高く、雄大な自然と豊かな資源があり、治安も良く、住むには快適な国だと思います。
このページには、私が2008年6月にスキルドワーカークラスで永住権を取得した際の経験を元に書いています。私は移民コンサルタントではありませんので、質問に正確に答えることはできません。また、情報の正確性についても保証はできません。時間があれば情報は更新しますが、最新情報は、常にカナダ移民省のサイトをご参照ください。
カナダ永住権とは
カナダ永住権とは、簡単に言えば、カナダ人とほぼ同等の扱いで、ずっとカナダに滞在することのできる権利です。ただし、いくつかカナダ人とは異なる点があります。それは、
- 国籍は日本国籍のまま
- 選挙権がない
- 国家にまつわる一部の公的な職に就けない
- 5年間のうち730日以上のカナダ滞在が必要
- 犯罪などにより、カナダからの強制退去を命じられる可能性がある
といった点です。カナダ永住権を取ったからと言って、日本人でなくなるわけではありませんし、一生カナダに住まなければならないというわけでもありません。カナダに自由に出入り、滞在、就職できる権利と言った方が分かりやすいかも知れません。永住権を取得することを、移民するという言い方で表現することもあります。
ちなみに、永住権を取得後3年間カナダに滞在すれば(取得前の期間もある程度考慮されるらしい)、カナダの市民権を取る資格が得られます。カナダ市民権には試験があり、それに合格すればカナダ市民権が得られますが、その際には日本国籍を失うことになります。
また、事情により日本に戻って生活する分には、何の差支えもありません。この場合、5年間のうち730日以上のカナダ滞在の基準が満たされなければ、永住権は更新できずに(正確には永住権カードの更新)失効することになります。
なぜ永住権なのか
これには、色々な理由があると思います。一番分かりやすいのが、カナダ人やカナダの永住権保持者との結婚があると思います。その場合は、ファミリークラスでの申請になりますので、このページの趣旨からは外れます。
スキルドワーカークラスでの移民では、カナダでの快適な生活や仕事環境を求めて、カナダでの長期の仕事の際に就労許可証(ワークパーミット)よりも制約の少ない権利を求めてなど、各人による事情があると思います。
申請には時間も手間も費用もかかりますので、永住権の申請をするにあたっては、なぜ自分は永住権が必要なのかを事前にじっくり考えてみることをお勧めします。
永住権の審査の仕組み
スキルドワーカークラスでの移民の審査は、ポイント制によって行われます。現時点(2008年6月)では、100点満点中67点が合格ラインです。ポイントの基準はカナダ移民省のサイトに記載されていますので、最新情報をチェックされると良いでしょう。こちらのページでも簡単に説明します。
スキルドワーカークラスは技術職での移民ですから、自分にはこのような技術があるということをカナダ移民省にアピールする必要があります。そのため、過去に職歴のない場合の移民はかなり厳しくなります。また、申請する職種がカナダで不足している職種でないと、審査に合格できない可能性があります。その他、学歴、年齢、英語力、カナダでの適応力(カナダでの就労経験がある、就学経験がある等)といった要素も大切になっています。
永住権の取得
永住権の審査に合格すれば、永住権取得のためカナダに一度入国する必要があります。既にカナダ国内に滞在している場合、カナダを一旦出国して再入国する必要があります。そのための特別なビザが送られてきます。永住権の取得のためカナダに入国することをランディングすると言います。ランディングでカナダ永住権が確定し、後述する永住権カードを手にすることができます。
永住権カード
永住権を取得すると、永住権カード(Permanent Resident Card; PRカード)が届きます。このカードが自分の永住権を証明する唯一のIDになります。カナダを出入国する際には、パスポートの他に必ず永住権カードを持ち歩く必要があります。カナダに入国の際に、パスポートとともに永住権カードを提示しなければなりません。
永住権カードの期限は5年間で、5年経つと更新が必要です。前述しましたように、永住権カードの更新には、5年間で730日以上のカナダ滞在を証明する必要があります。

コメント
色々、ビザの事について調べていたらココにたどり着きました。
僕はself employedのカテゴリーで永住権取得を考えています。
アーティスト(美術)として活動しているので、このカテゴリーでいきます。移民弁護士に頼んだ場合はかなりの費用がかかる事をしり、自分で申請しようと思っていますが。CANADAのイミグレーションのHPにいっても申請書すら探せない状態....かなり苦戦しています。
できれば、色々と教えてください。
投稿: 大松伸洋 | 2011/05/19 14:32
大松さん
簡単なご質問ならお答えできるかも知れませんが、基本的に全く違うカテゴリーなので、私の経験はあまり参考にならないかも知れません。
気になったのは、「申請書すら探せない状態」だということです。CICのサイトはそんなに複雑ではなく、申請書を探すのは簡単です(試して見ましたが、数分でダウンロードまでこぎつけました)。
この段階でつまづくようなら、自分自身で申請する場合は相当のリスクと手間を覚悟してください。というのは、自分のキャリア等を証明するのに色々準備が必要だからです。書類の英訳等の準備も必要です。移民弁護士であれば全て用意周到にやってくれますが、自分自身で行う場合には、どういった書類が重要なのか、カナダ大使館の審査をパスするのに有用なのか、等を自分で考える必要があるからです。
ちょっと厳しく書いてしまったとは思いますが、自分で全て行うにはそれなりの英語力、手間とリスクを受け入れるだけの覚悟が必要だということをご理解ください。
投稿: あきちゃん | 2011/05/20 03:15
こんにちは、ワーホリで残り3カ月未満となりましたがどうしても将来もキャリアをここで作りたいと思ってるのですが今働いているところでは就労ビザを出してくれそうにはなく1年未満どころか半年未満です。
今からでもパートタイムから就労ビザを発行してもらう勤め先を探したりするのは遅いでしょうか?
友人からはビザの残り日数は関係ないから頑張ってボランティアから初めて就労ビザをもらったらとアドバイスをもらってるのですが。どうしたらいいでしょうか?
投稿: A | 2012/01/19 13:47
Aさん、こんにちは。
ワーホリから就労ビザへの切り替えですが、自分に経験がないので、正直よく分かりません。
ただ思うに、ある程度技術を要する仕事であれば、勤め先が見つかる可能性はあると思います。
逆に、誰でもできるような仕事であれば、勤め先を見つけるのは極めて難しいと思います。就労ビザを出すには、雇用主が一部経済的に負担しないといけないからです。
なので、Aさんがどのような仕事を考えているかによると思います。
投稿: あきちゃん | 2012/01/19 23:52