カナダ永住権(スキルドワーカークラス) - 申請手順と審査の流れ
はじめに
スキルドワーカークラスでのカナダ永住権の申請ですが、英語と格闘するだけの覚悟ができていれば、全て自力で済ませることができます。私も自分自身で申請を行いました。英語に自信がなければ、コンサルタントにお願いするしかありません。その際には、余分な出費を覚悟してください。
2009年4月より、申請方法が変更になっており、私の申請(カナダ国内から米国のバッファローにあるカナダ大使館に申請)とはかなり手順が異なっていますので、正確性については保証できません。パンフレットにさっと目を通した上での概要を書いておきます。
私がとった方法もコメントとして記載しておきますが、現在の申請方法とは異なっていますので、ご注意ください。
CIOでの審査
2009年4月より、申請書類の最初の郵送先は、CIO (Centralized Intake Office) と呼ばれる場所になったようです。そこで、最初の審査が行われ、無事に通過すれば、担当のカナダ大使館へ書類を送るように指示がくるようです。担当のカナダ大使館は、日本からの申請の場合、東京のカナダ大使館になっています。
CIOへ郵送する書類は、カナダ移民省のサイトにあるチェックリストで確認が必要ですが、申請フォーム一式、パスポートで申請者の写真が載ったページのコピー、自分の住所を書いた封筒(英語と日本語で1つずつ)、カナダでの就労・就学許可証(あれば)のコピー、カナダで雇用されている場合はそれを証明する手紙、申請費用(カナダドル)、チェックリスト自身です。その他の書類は、この時点では不要のようです。
審査を通過すれば、カナダ大使館に120日以内に申請書類およびその他の書類を送るように指示が来るようです。その際に、CIOに送った申請書類が返却されてくるのかは記載されていません。念のため、一部控えをとっておいた方が良いのではと思います。
※ 私の場合は、カナダ国内からでしたので、アメリカのバッファローにあるカナダ大使館に全ての書類を一気に提出する方法でした。なので、全く違います。
カナダ大使館での審査
必要なのは、申請書類一式、国籍等の証明書類、学歴・職歴を証明するための書類、英語力の証明、無犯罪証明、そして自分の所持金の証明です。全て英文です。原本が日本語の場合、原本のコピーと英文翻訳が必要です。
国籍等の証明
これについては、私が申請した場合と異なっています。日本人の場合、戸籍謄本、改正原戸籍謄本とそれらの英訳が必要です。出生証明書、結婚証明書、子供の出生証明書という記載もありますが、家族情報は戸籍謄本に全て記載されているので、別途にこれらが必要なのかどうかは分かりません(未経験なので分かりません)。
申請者と家族全員のパスポートのコピー(写真の載ったページ)も必要です。
※ 私の場合はカナダ国内からでしたので、トロントの日本領事館で戸籍抄本から出生証明書を英文で作ってもらいました。戸籍謄本の英訳は不要でした(現在は必要だと思います)。
学歴と資格の証明
高卒後の教育証明(大学の学位など)、成績証明(大学の封筒で封印されているもの)、仕事に必要な資格証明(あれば)。
※ 学位記の英文翻訳、英文成績証明は、大学の教務係にお願いして作ってもらいました。医師免許の英訳は厚生労働省、専門医資格の英訳は学会事務局にお願いしました。
職歴の証明
現在と過去の職場に在職証明を作ってもらいます。雇用期間、就いた地位とその期間および仕事の内容、年俸、直属の上司または人事係の署名、署名した人の名詞が必要です。
※ 上記のとおりです。まず日本語でお願いし、それを自分で英訳して職場の人事係に持っていき、内容を確認してもらったうえ、職場のレターヘッドのついた用紙に印刷してもらいました。名詞も英語の記載のあるものをいただきました。
英語力の証明
過去1年以内に受けた所定の英語(またはフランス語、または両方)のテストの結果の原本を同封する必要があります。英語やフランス語が公用語でない日本人は、必ずこれを要求されると思います。
※ IELTSを受験しました。AcademicとGeneral Trainingという2種類がありますが、永住権に必要なのは、General Trainingの方です。ご注意を。
カナダでの雇用の証明
すでにカナダで就労していれば、就労許可証等。
※ 私の場合は、期間限定(2年間)の雇用だったのですが、一応、就労許可証は提出しておきました。
所持金の証明
移民後には、生活を立ち上げるまでの自己資金が必要です。借金したお金ではいけません。
| 家族の人数 | 必要金額(カナダドル) |
| 1(本人のみ) | 10,833 |
| 2 | 13,486 |
| 3 | 16,580 |
| 4 | 20,130 |
| 5 | 22,831 |
| 6 | 25,749 |
| 7人以上 | 28,668 |
証明は、銀行の残高証明(英語で発行してもらう)でできます。所持金の条件を満たしていなければ、審査は行われません。ただし、カナダでの雇用が内定している場合には、所持金の証明は不要になります。
※ 私の雇用は期間限定でしたので、残高証明を提出しました。
無犯罪証明
18歳以降に半年以上過ごした国(カナダ以外)での無犯罪証明が必要です。日本では、各自治体の鑑識課で警察証明を発行してもらえます。必要書類(戸籍抄本、住民票、パスポート、収入印紙など)は、問い合わせてみましょう。警察証明の発行のために、カナダ大使館からの書類を要求されたり、申請書類を持参する必要がある場合もありますので、確認しておきましょう。発行に要する期間は10-14日程度だと思います。無犯罪証明には有効期限がありますので、申請直前に取得するのが良いと思います。また、開封厳禁ですのでご注意ください。
申請費用
日本からの申請用のパンフレットには、日本円かカナダドルと書いてありますが、最初のCIOでの申請段階で、カナダドルで既に支払い済みのはずです。ここが東京のカナダ大使館でどうなるのかは、ちょっと良く分かりませんので、CIOからの指示をよく確認する必要があるでしょう。
写真
所定のサイズの写真が6枚必要です。背景が白なので注意。
チェックリストのコピー
そのまんまですね。
審査が終わったら
審査を無事通過すれば、健康診断を受けるようにとの連絡があるはずです。所定の病院がありますので、そこで健康診断を受けます。保険は効きませんので、3-5万円くらいかかると思います。領収書をカナダ大使館に送るようになっているはずです。状況により、面接を課せられる可能性があります。東京カナダ大使館なので、以前よりは便利になりました。
パスポートリクエスト
審査に合格すれば、パスポートを送るようにとの指示がきます。かつて、日本からの申請がマニラで行われていた際には、パスポートリクエストがわりと初期に来る(健康診断等の前に)という話だったと思います。私がバッファローに行った申請では、最後に来ました。東京カナダ大使館でどうなのかは、全く分かりません。
いずれにせよ、審査に合格していれば、パスポートにカナダへ渡航のためのビザが貼られて戻ってきます。このビザには有効期限がありますので、その期間内にカナダに入国する必要があります。間に合わなければ、申請を最初からやり直しです。
ランディング
カナダに入国の際に、永住権取得のためにランディングしにきたと入国審査官に伝えますと、別室に連れて行かれます。一番に尋ねられるのは、十分なお金を持っているかどうかです。特に問題なければ、書類にサインすることになります。四角いエリアから決してはみ出さないように注意します(はみ出したら書き直し)。このサインが、永住権カードに印刷されるわけです。最後に、審査官が、「You became a permanent resident today.」などと言ってくれます。
※ 私は、ナイアガラでランディングしました。レインボウブリッジを渡ってアメリカに行き、入国せずに戻ってきました(入国しなかったという手紙をアメリカの審査官が書いてくれる)。この時点では、所持金はあまり多くなかったのですが、T4(カナダの確定申告に使う用紙で、前年の年収が記載されている)を見せて、事なきを得ました。
永住権カード
永住権カード(PRカード)は、2か月以内に送られてきます。受け取る住所は、確かカナダ国内のはずですから、カナダを出る場合には、知り合いの住所などに送ってもらう必要があるかも知れません。
永住権カードなしでカナダを出た場合、戻るには永住者のための渡航許可証が必要になりますので、注意してください。この渡航許可証は、カナダ大使館に申請できます。
審査期間は?
気になる審査期間ですが、審査方法が私の頃とかなり変わりましたので、見当がつきません。
※ 私は2007年7月にバッファローカナダ大使館に申請し、2008年1月に書類がニューヨークのカナダ大使館に転送され、2008年2月に審査通過の連絡と健康診断の要求がきました。健康診断を3月に受け、5月にパスポートリクエストが来て、パスポートが戻ってきたのが1か月後でした。6月14日にナイアガラでランディングし、7月24日にPRカードが届きました。ランディングまでに1年弱かかったことになります。

コメント