ずっと書いていませんでしたが、バイオリンの練習をチビチビ続けています。
週末くらいしか練習できないので(昼間に消音器をつけてです)、なかなか上達しません。曲も少しは練習しますが、まずは正しい音程がとれなければ始まりませんので、もっぱらスケール(音階)練習をしています。
バイオリンの音階教本といえば、小野アンナさんのものが有名です。小学校時代に使っていたものを出してきています。音大目指している人はカールフレッシュのものが必須のようですが、私には無用の長物です(指が壊れます...)。
単音の音階は長調を1オクターブ、2オクターブ、3オクターブでさらいました。♯が6つの嬰ヘ長調、♭が6つの変ト長調はかなりきついです(この2つはピアノでは同じですが、バイオリンではちょっと違います)。♭系の調は、3-5つでも自分にはけっこうきついです。開放弦を基準に音を合わせにくいので。
そして、重音のスケールですが、いきなり3度のスケールから始まります。ド(C)とその上のミ(E)のような感じです。これはかなり練習が要ります。
というのも、CとEの音程を正しくとり、2つを一緒に鳴らすとハモらないからです(うなりが聞こえます)。これはピタゴラス律、純正律の細かい話になるのですが、Eを少し低くとるか、Cを少し高くとらないとハモりません。この微調整を体に叩き込む必要があるのです(そもそも正しい音程がとれるかという問題もあるが)。
最悪、鳴らした直後にずれたと思ったら素早く直すことになりますが...
あとは、3度は指の形がかなりキツイです。次のレ(D)とファ(F)は、ふつうにFを中指で押さえてDを小指で押さえようとしても届きません(小指の長い方がうらやましい)。コツは、Dを小指でまず押さえた形にし、Fを押さえる中指をグッと手の甲側に引く形でとります。指は左右に開くのではなく、前後に開くのです。今も決して得意ではありませんが、以前よりはだいぶ楽になりました。10度の音階でも必要ですね、これは(手が壊れそうになりますが)。
手の形もキツイのですが、音程もシビアです。小指のDは開放弦のDと一緒でよいのですが、中指のFはほんの少し高めにとります。これでDの音とハモらせるのですが、必ず反対側の隣にある開放弦のAとハモらなければ合っていません。つまり、レ(D)、ファ(F)、ラ(A)がきれいにハモる必要があります。微調整をしていると、小指がついつい低い方にずれがちです。
ちなみに、ピアノでこの3音を同時に弾くと濁ります。平均律なので仕方ありません。バイオリンだとうなりのない済んだ和音が鳴らせるので、楽器の特性を生かしたいなと思っています。
これを一発でキメられる自信は今のところまったくありません。ですが、練習をしてかなり正確にキメられるようにしたいです。つくづく、本職の技術はすごいと思います。
というのも、これは大好きなバッハのシャコンヌの最初の和音だからです。最初の和音からしてこんなに難しいなんて... さすが最高難度の名曲! ちなみに、2番目の和音も超絶難しいですけどね。最初の4小節を正しく弾けるようになるのに何年かかるのやら(一生無理かも?)。
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