ノートPC故障
長年使っていた、ThinkPad X230の電源が入らなくなりました。
色々試しましたが、マザーボードがやられたようです。まったく動きません。
ThinkPadについては強者のお店があり、3万円ほど出せばマザーボードの故障すら直してもらえるのですが(過去に何度もお世話になりました。この機種もLCDパネルが壊れたので交換しました)、もともとWindows 8時代の機種だったので(Windows 10が問題なく動き十分現役でした)、そろそろ潮時かなと思っていました。
依頼原稿の締め切りが数日後に迫っていたこと、オンライン学会への演題発表締め切りが月末なこと、そして翌日に私的な事情で有休をとっていたことより、一大決心をして仕事帰りに新しいノートPCを購入しました。
店頭にThinkPadはなかなか置いてありません(あっても、私の好みではないもの)。1kg以内の軽いものが欲しかったのです。仕事を急いで再開しないといけないため、今回はNECのLavieにしました。900g程度の重さです。タッチパッドは苦手なのですが、しかたありません。
その日の晩から翌日午前中にかけ、Lavieの設定とThinkPadからのデータ救出を行いました。最近のモデルは設定が簡単で、かつサクサク動きます。3Dゲームなどをしない者にとっては、十分すぎる性能だと思います。ThinkPadのSSDを取り外し(ネジ1本を外せばOK)、外付けのケースに入れると、問題なく認識されました。便利なものです。
仕事のデータは15000ファイルほどありましたが、コピーは15分程度で終わりました。SSDからSSDへのコピーですから、かなり速いです。データはクラウドにもバックアップしていたのですが、大量のデータの復旧には時間がかかります。クラウド上のみに置けば、この時間は実質ゼロになるのですが、クラウドが万全というわけではないので、データは手元に置いておきたいです。
ソフトのインストールなども7割がた(頻用しているもの優先)済ませましたが、やはり気になるのはタッチパッドの操作性です。便利な部分もあるのですが、ドラッグ&ドロップなど、とてもやりにくい。特に、PowerPointのオブジェクトのコピーや移動で正確に動かしたいとき、操作ミスが多発します。タップによるクリックを無効にすると多少マシな程度です。そのかわり、クリックボタンの位置がかなり手前側なので、親指を伸ばすのがしんどいです。
タッチパッドに対するThinkPadのトラックポイントの優位性は変わりません。キーボード上で手を移動させることなく、とても素早く正確に操作できるからです。タッチパッドで素早い作業ができるようになるには、時間がかかりそうです。おかげで、しまいこんでいたワイヤレスマウスが活躍することになりました。
ThinkPadから救出したSSDはデータのバックアップ用に使うつもりですが、このSSDは暗号化されていなかったので、今回のようにデータ救出が容易でした。裏を返せば、ThinkPadが盗難に合った場合、データを盗まれるのも容易であったことになります。危ないデータは入れていませんでしたが。
今回のLavieの初期設定を終えて確認すると、SSDは暗号化されていました。つまり、このPCからSSDを取り出しても回復キーを知らなければ中身は読めないことになり、安全と言えます。回復キーは、自分のMicrosoftアカウントに自動登録されていました。この暗号化はよいことですが、LavieはSSDもバッテリーも自分で取り外しができないので、故障した場合は面倒なことになります。今時は軽量化、省スペース化のために一体型の構造が多いようですが、将来的にこのPCが故障した際にデータの救出に少し手間がかかりそうです。
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