カナダ永住権(ファミリークラス) - 申請手順と審査の流れ
はじめに
カナダ人またはカナダ永住権保持者の配偶者、内縁関係にある方(common-law parter)、子供(22歳未満)、両親等は、家族クラスでの永住権の申請が可能です。
申請書類の準備ですが、英語と格闘する覚悟さえあれば、全て自力で済ませることができます。くわしくは、カナダ移民省のサイトを確認してください。
私の場合、技術者クラスで永住権をとった後に結婚しましたので、妻の永住権は家族クラスでの申請を行いました(結婚後の技術者クラスでの申請であれば、家族を含めて申請可能)。ここには、配偶者としての家族クラス申請を行った2009年7月-2010年1月時点での情報を記載しておきます。
国外申請か国内申請か
これは、申請の処理がカナダ外のビザオフィスで行われるか、カナダ内で行われるかということです。申請者がカナダ国外(例えば日本)在住の場合、国外申請しかありません。カナダ在住の場合(就学許可証等を所持)、申請は国内申請か国外申請かを選ぶことができます。
国内申請の場合、現在の滞在許可(就学許可証等)の期限が切れても、申請処理中のカナダ滞在が保障されます。また、First Letterというものを受け取れば、Open Work Permit(就職先制限なしの就労許可証)の申請ができます。欠点は、申請処理が長いこと、申請が却下された場合に再申請ができないことです。
国外申請の場合、現在の滞在許可の期限により処理をするオフィスが異なります。滞在期限が1年以上の場合、米国のバッファローにあるカナダ大使館での処理が可能です。それ以外は、日本人の場合は東京のカナダ大使館になります。国外申請の場合、申請者の国外在住が前提なので、家族のreunion(再結合)を考えてのためか、国内申請より処理が速いとされています。また、申請が却下されても再申請が可能です。ただし、永住権獲得までは正規のカナダ滞在許可はでません。
私達は、国外申請を選択しました。
スポンサー
家族クラスでの申請の場合、カナダ人またはカナダ永住権保持者が扶養者(スポンサー)となり、申請者の生活を保障する必要があります。申請書類には、スポンサーが記載する書類と申請者本人が記載する書類があり、全ての書類をスポンサーが提出することになっています。申請者とスポンサーが同居していない場合(例えば日本とカナダ)、e-mailや郵便での書類のやり取りが必要になります。
必要な書類は、申請書類一式、申請料の領収書、カナダ人または永住権保持者であることを証明する書類(永住権カードのコピー等)、前年の確定申告(Tax Return)の評価書類、現在の雇用先からの手紙です。場合により、もっと必要になります。
これらの書類を準備するのはスポンサーの仕事です。
申請書類一式
スポンサー自身の経歴、スポンサーになることへの同意書、スポンサーになれるかの評価用の書類、申請者との関係に関する質問(出会いから現在に至るまでどのようにしてきたか)などです。
確定申告の評価書
これは、Option C Printoutという書類をCanada Revenue Agencyに電話して送ってもらいます。
雇用先からの手紙
雇用期間、給与を記載した手紙を、職場の担当部署に作成してもらいます。
申請者
申請者の必要な書類は、処理が行われるビザオフィスで微妙に違います。詳しくは、ビザオフィスごとの書類をカナダ移民省のサイトよりダウンロードして調べる必要があります。ここには、東京カナダ大使館の場合を書きます。
申請書類一式、国籍等の証明、パスポートのコピー、スポンサーとの関係を証明する書類(2人で写った写真、結婚式の写真、手紙、e-mail、電話料金の証明、お互いを訪問し合ったことの証明等)、無犯罪証明、健康診断を受けた証明、ビザ用の写真が必要です。日本語で書かれた書類は、全て英訳が必要です。
申請書類一式
申請者自身の経歴、申請者の家族情報(両親、兄弟等)、スポンサーとの関係に関する質問(出会いから現在に至るまでどのようにしてきたか等)などです。
国籍等の証明
日本人の場合、戸籍謄本、改正原戸籍謄本、およびそれらの英訳が必要です。改正原戸籍謄本が必要なのは、申請者の家族構成(両親、兄弟など)を証明するのに必要だからだと思います。英訳は、専門家にお願いしました。
スポンサーとの関係を証明する書類
これには、色々考えられます。写真とその説明、同居していない時期にお互いを訪問し合った証明(パスポートの出入国日のスタンプのページ、航空券等)があります。手紙やe-mail、電話料金の証明は面倒くさいので(英訳も必要ですし)提出しませんでした。
無犯罪証明
日本では、各自治体の鑑識課で警察証明を発行してもらえます。必要書類(戸籍抄本、住民票、パスポート、収入印紙など)は、問い合わせてみましょう。警察 証明の発行のために、カナダ大使館からの書類を要求されたり、申請書類を持参する必要がある場合もありますので、確認しておきましょう。発行に要する期間 は10-14日程度だと思います。無犯罪証明には有効期限がありますので、申請直前に取得するのが良いと思います。また、開封厳禁ですのでご注意ください。
健康診断を受けた証明
指定の医療機関で健康診断を受けます。そこでCopy 2 of the Medical Report-Section Aを受け取り、提出します。
申請書の郵送
家族クラスの申請書類は、全てスポンサーが提出することになっていますので、申請者は書類一式をスポンサーに全て送ることになります。そのうえで、スポンサーはカナダ国内のCase Processing Centreに書類を郵送します。国外申請と国内申請とで送り先が違うので要注意です。
スポンサー審査
まず、スポンサーの審査があります。審査には約1か月かかります。スポンサーに合格すれば合格通知が届き、書類が担当のビザオフィスに転送されます。
ビザオフィスでの審査
書類が転送された後、申請者の審査が始まり、必要な追加書類の連絡が届きます。東京カナダ大使館の場合、わりと早くパスポートリクエストが届くようです。
パスポートリクエスト
パスポートリクエストの手紙が届いたら、60日以内にパスポート原本をビザオフィスに郵送します。審査が無事に完了すれば、パスポートにカナダ渡航のためのビザが貼られて戻ってきます。
ランディング
カナダに入国の際に、永住権取得のためにランディングしにきたと入国審査官に伝えますと、別室に連れて行かれます。書類にサインすることになりますが、四角いエリアから決してはみ出さないように注意します(はみ出したら書き直し)。このサインが、永住権カードに印刷されるわけです。最後に、審査官が、「You became a permanent resident today.」などと言ってくれます。永住権カードは2か月以内に送られてきます。
申請期間は?
気になる申請処理にかかる期間ですが、東京カナダ大使館は最近かなり早くなっています。以前は、パスポートリクエストが来てパスポートを郵送しても、ビザ付きパスポートが戻ってくるのに最低3か月待ちだったようですが、最近は1-2週間という事例も複数聞いており、スポンサー申請を含め3-4か月で終了している事例もあるようです。
※ 私達は2009年7月下旬に申請を行い、1か月後にスポンサー合格となり、9月半ばに東京カナダ大使館で審査が開始されました。10月下旬にパスポートリクエストがあったのですが、カナダ在住で近々米国への旅行を控えていたこともあり、東京カナダ大使館にお願いしてパスポートの提出を待っていただきました。2010年1月下旬に一時帰国予定であることを伝えていたところ、一時帰国の際にパスポートを提出するようにという連絡をいただき、帰国直後にパスポートを郵送、その5日後にビザ付きパスポートが戻ってきました。ここまで6か月かかりましたが、最初のパスポートリクエストでパスポートを直ちに送ることができていたなら、4-5か月で完了していたのではないかと思います。その後、3月上旬にランディングし、4月下旬に永住権カードが到着しました。

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