多剤療法の罠3
発作がなかなかゼロにならない場合、お薬を2つ、または3つ試します。入れ替えながらです。
発作の頻度にもよりますが、1年から1年半ほどで結論を出したい。薬が効くかどうかについてです。
子どもでは、ここをもっと短くすべきという意見もあります。子どもの1年と大人の1年は、重みが違うからです。
効かない場合、より詳しく検査します。以下を確認するためです。
本当にてんかんか?
てんかんの原因は何か?
てんかん発作は脳のどこから起こっているのか?
もちろん、最初の治療を始める段階で、普通レベルの診断と検査は済んでいます。より詳しい検査は、お薬以外の治療ができる方を見つけるのが主な目的です。
ここで、あまりよい方法が出てこない場合、お薬での治療を続けることになります。もちろん、いずれ見直しはしますが。
その後、いろいろお薬を試すわけですが、なんだかんだで、油断するとお薬の数が増えてしまったりします。
そのような状態で紹介、引き継ぎをされる事例はわりとあります。正直、手強いです。
薬剤抵抗性の方でどうやってお薬を減らすか?
お薬整理屋さんの出番ということになります。
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