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2016/03/09

5-メチルテトラヒドロ葉酸

私の働いている施設では、髄液中の5-メチルテトラヒドロ葉酸(5-MTHF)を測っています。

ふつうの葉酸とは何が違うかと言いますと、5-MTHFは体内にある葉酸化合物類の大半を占める活性型葉酸です。サプリの葉酸は、体内には存在しない合成物質です。体内に入ると、酵素反応で5-MTHFに変えられて作用します。

つまり、5-MTHFを測るということは、体の中で実際に働いている葉酸の成分を直接みることができるわけです。

ずっと以前にこの測定系を作りました。医学部の3年生が3か月間、各教室に研究配属されるのですが(medical research internship)、その際に手伝ってもらいました。とても感謝しています。

患者さんから同意を得ていただいた髄液約160人分で測定を行い、日本人小児の基準値を作りました。これは論文として現在投稿中です。患者さんに大感謝です。もちろん、測定系の開発を手伝ってくれた医学部の学生さんも共著者です。

基準値としては、海外のラボとそう変わらない値ですが、自分のラボでの基準値作りは必要です。葉酸関連の代謝異常症での測定経験も得られました。確かに異常値が出ます。これも論文に書いています。

共同研究のお話があり、研究の横への拡がりを感じています。とてもありがたいことです。

最近、葉酸ではなく、5-MTHFそのもののサプリが海外で販売されています。酵素活性の低い方では葉酸よりも5-MTHFの方が有利かも知れません。

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