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2015/08/13

モノアミン類の分析3

以前にも書きましたが、モノアミン類の分析を行っています。

代謝の各段階の物質を全部測れればよいのですが、そこまでは目標にしていません。質量分析を使えば、それほど難しくはないのですが、通常の液体クロマトグラフィの場合、完璧な分離をするには相当細かく条件を検討する必要があります。

自分は臨床医ですので、目標は代謝疾患の診断と治療効果のモニターに役立つこと、です。

前回の記事を書いた後に、出来上がっていたと思っていた測定系にキズを見つけてしまいました。5-ヒドロキシトリプトファン(5-HTrp)がちょっと高めに出るなぁと思っていたのですが、別の物質のピークが重なっていたことが分かったからです。

他のピークの分離を損なわずに、この5-HTrpをきっちり定量するために、色々条件を変えてみました。温度、pH、移動相の塩の種類、有機溶媒の混合比率等。3週間近くかけて調整し、納得いく分離が得られました。5-HTrp以外の物質の値は以前の方法とほぼ同じ値が得られ、かつ5-HTrpも海外文献と照らし合わせてもおかしくない範囲に収まっています。

難しいパズルがようやく解けたような満足感があります。

この測定系は髄液用に作りましたが、血清、血漿、乾燥ろ紙血でも前処理法を検討して測りたいと思います。

AADC(芳香族アミノ酸デカルボキシラーゼ)欠損症では、血液でも3-O-メチルドーパの上昇がみられますので、低侵襲でスクリーニング可能ですから。

色々とやりたいことは尽きない...

日本国内できっちり診断と治療のモニターができるようにしたいです!

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