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2015/07/05

モノアミン類の分析2

以前に書きましたが、髄液モノアミン類の分析を行っています。

今の所、モノアミン系の小児神経伝達物質病の診断に必要な3-メトキシチロシン(3-O-メチルドーパ)、5-ヒドロキシトリプトファン、MHPG、5-HIAA、HVAの同時測定系を作っています。

この測定系では、L-DOPAとドパミン、セロトニンも分離できますが、L-DOPAはピークの出るタイミングが早すぎて定量にあまり向かないこと、ドパミンとセロトニンは髄液中濃度がかなり低くて感度が届かないことより、対象外としています。

だいたいのテストは終わり、髄液での試験測定をボチボチ始めています。まずは、同じ検体を検査会社と自前の測定とで比べてみるあたりからです。結果を2週間後の学会で発表しなけりゃなりません...

本当は、モノアミン系にはもっともっと代謝物質があります。ですが、ターゲットを自分の目的に合わせて絞らないと、時間がいくらあっても足りません。今回は、これだけ測れればよしとしようかなと思います。

といいつつ、この測定方法でモノアミンとは別の物質が同時に測れそうな感じですので、これは試してみる予定です。欲張りなんで。

髄液での測定の準備が出来たら、次は血液です。これには、前処理法など色々検討がいります。

ちなみに、ドパミン、セロトニンには、超高感度測定法が公開されています。自分の方法は、これらの化合物が発する自家蛍光(native fluorescence)を用いますが、超高感度測定法では、これらの物質に特異的な蛍光誘導体化反応を行い、さらに強力な蛍光物質を作り出して測定するのです。この方法だと、感度が数十倍~数百倍上がるので、髄液中濃度を余裕で測ることができると思います。時間があればやってみるかも。う~ん、蛍光分析は奥が深い。

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