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2015/02/02

ミダゾラム静注薬

ベンゾジアゼピン系薬剤である、ミダゾラム静注薬が、てんかん重積状態の治療用として発売されました。

従来のミダゾラム注射薬は、本来は麻酔、鎮静、またはその前投薬目的では保険適応がありました。しかし、てんかん重積状態には適応外使用をしていました。

今回の静注薬は、てんかん重積状態の治療に特化して発売されたものです。なので、堂々(?)と使うことができます。とてもありがたいことです。

注意点としては、今回新たに発売された静注薬(1mg/mL)は、従来の注射薬(5mg/mL)と濃度が異なるということです。Ready to use(そのまま使える)というのが売りですが、間違えないようによく注意する必要があります。

また、新しい薬は静注しかできません(なので、静注薬)。従来の注射薬は筋注が可能でした。静注薬は濃度が低いので、液量が多くなりますから、筋注できないのは仕方ないですが。

これで困るとすれば、てんかん重積状態で救急受診された場合に、静脈ルートの確保に時間がかかる場合です。このような場合、従来薬では筋注または点鼻(こちらは適応外の投与法)が行えました。これでも数分以内に効果が出ます。

てんかん重積状態は、とにかく早く止めないといけませんから、ルート確保に時間がかかる場合には代替方法が必要です。ですが、てんかん重積状態に適応のある静注薬が存在する状況で、適応のない従来薬を使うと、保険審査で査定される可能性が出てきます。これが気になるところではあります。

とはいえ、治療の選択肢が増えたのはよいことです。あとは、世界標準となっているロラゼパム注射薬が使えるようになるのを待ちたいところです。

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