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2015/02/17

遊離GABAと総GABA

前回の記事で、GABAの測定について書きましたが、ぼちぼち進んでいます。

実際の髄液の測定でも、光が見えてきました。少しずつ前に進んでいる感覚です。

ところで、今までGABAと簡単に書いていましたが、通常測っているのは遊離GABAです。検査会社で測っているのも、この遊離GABAです。

もう1つ、総GABAというのがあります。というのは、GABAの大部分は、別のアミノ酸とペプチドなどを形成した状態にあるからです。有名なものとして、ホモカルノシンと呼ばれる物質があり、これはGABAとヒスチジンのジペプチドです。

髄液を室温で放置しておくと、遊離GABAが徐々に上昇してきます。室温で1時間放置しただけでも、数十nmol/Lは上昇するという報告があります。そのため、遊離GABAを測定する際には、髄液を採取後なるべく速やかに-70℃以下で凍結する必要があります(-20℃でも上昇したという報告があります)。

遊離GABAが上昇してくるのは、ホモカルノシンが徐々に分解されるためとされており、遊離GABAとホモカルノシンのモル数の和はほぼ一定だという報告があります。ホモカルノシン以外に由来する遊離GABAの上昇は無視できる程度らしいです。

とうわけで、中枢神経系のGABAの状態をよりきっちり評価するためには、遊離GABAだけではなく、総GABAも測ってみる必要があります。

というわけで、するべきことは、まだまだたくさんあるのでした... 道のりは長い。

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