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2015/02/10

GABAとグルタミン酸

髄液中のGABAグルタミン酸の高感度測定系を作っている最中です。

LC/MSは当方にないので、HPLCと蛍光検出器を使っています。

GABAは抑制性神経伝達物質で、グルタミン酸は興奮性神経伝達物質です。両者のバランスに興味があります。

どちらも、髄液では1µmol/L以下のことが多く、病院や臨床検査会社にあるアミノ酸分析計ではまともに測れません。ある検査会社ではGABAの高感度測定が行えますが、値段が高く、必要な髄液量が多いのが問題です。

以前に一度測定系を作っていましたが、これは、メーカー推奨の方法に、論文を読んで多少の変更を加えたものでした。

ところが、この方法では満足できませんでした。コストも時間もかかり、分析条件も複雑で、測定結果もいまいち安定しないのです。標準試薬のクロマトグラムは一見きれいに書けますが、検量線が原点を通りません(多点検量線が必要)。蛍光誘導体化の際に、「何か」のピークが、GABAやグルタミン酸のピークに重なっているのではと思います。数µmol/L以上の測定では問題ないのでしょうが、数十nmol/Lレベルの測定では、小さくても他のピークとの重なりは大きな問題になります。

なので、分析条件がなるべく単純で、コストも安く、時間も短く、検量線がきっちり原点を通る(一点検量線が使える)方法を作っています。

標準試薬のクロマトグラムがきれいに書けることは確認済です。問題は髄液試料で、標準試薬にないピークがいくつも出てきます。これらをGABAやグルタミン酸のピークから外れるように微調整しないと、高感度検出ができません。このピーク外しもだいたいうまくいき、ようやく信頼性を試す段階に入りました。

まだまだ時間はかかると思いますが、測定系を自分で実際に作ってみることを通して学んだことはたくさんあります。これからの糧になることと思います。

LC/MSがあったらより速くより正確な定量ができるのかも知れませんが、感度では蛍光検出の方が上かも知れません。よい結果が得られたらと実験を繰り返しています。もちろん、診療業務はちゃんとしておりますので、ご心配なく。

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