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2014/10/11

PETとMRI

PET(ポジトロンエミッショントモグラフィ)という検査があります。弱い放射線を出す糖分の注射を行い、体中の細胞での取り込みを見るものです。活発に働いている部分では糖分の取り込み量が多いため、放射線をとらえるカメラでは濃く写ります。働きのよくない部分では淡く写ります。

PETはがん検診で使われますが、私たちてんかん専門医は、てんかん焦点の検索に使います。てんかん焦点は脳の機能が落ちていますので、淡く写るのです。

PETで淡く写る場所(低代謝領域)は、主に左右差を見ながら探します。右と左はほぼ対称なので、濃さに左右差のある場所をみつければ、どちらが濃いまたは淡いということになります。

先日の学会で講演をしましたが、その準備で色々と勉強しました。PETをMRIと重ね合わせることにより、PETでの異常を見つけやすくなるという論文がありました。

よく考えれば、脳は完全に対称ではありません。左右微妙に違う部分はあります。自分が読んだ論文には、PET単独では左右差がないのに、MRIでの見え方に左右差がある事例(脳のしわの入り方)が出ていました。どういうことかと言いますと、脳のしわの入り方に沿ってPETでも同じように左右差がないといけないにもかかわらず、その左右差がないことから、PETでの写り方の「抜け」、つまり低代謝領域が見つかるというものでした。

今後は、もっと細かくPETを見ないといかんなぁと思います。何事も目標は常に高く!

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