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2014/07/15

てんかん、てんかん発作、てんかん発射

てんかんてんかん発作てんかん発射という言葉がありますが、個人的には後ろの2つの名称はやや不適切ではないかと思います。

てんかん発作という言葉を聞けば、てんかんの患者さんでみられる発作という意味に解釈されがちです。しかし、てんかん発作はてんかん以外でもみられます。大脳の異常神経活動により一過性に引き起こされる症状ですから、熱性けいれん、軽症胃腸炎にともなう乳児けいれん、頭部外傷によるけいれんなど、定義上はどれもてんかん発作になります。

てんかん発射は脳波の異常所見の1つですが、てんかんの患者さんでみられる脳波異常と解釈されがちです。実際には、てんかんの患者さんでもてんかん発射が出ない方、てんかんでない方でもてんかん発射が出る方がおられますので、脳波所見と診断は一致しません。

つまり、

てんかん(病名) ≠ てんかん発作(症状) ≠ てんかん発射(脳波所見)

です。

「てんかん」という言葉が名前に入っているので、誤解を生じやすいのではないかと思います。これは英語でもそうで、epileptic seizures、epileptiform dischargesという用語になっており、てんかん(epilepsy)という語(の派生形)が入っています。

おかげで、誤解は、患者さんだけではなく医師側にも多々あります。

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