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2014/06/23

こども病院

先日、北京こども病院で依頼講演をしてきましたが、なかなか大きな病院でした。

小児神経科医を対象とした研究会だったのですが、参加人数がとても多かった。

そこで、北京こども病院の神経科(小児神経科)に何人の医師がいるのか尋ねました。

返事は、22人!(レジデント数名を含めてだそうですが)

自分のところ(大学病院)は11人です... スタッフだけだと4人。

日本にもこども病院はいくつかありますが、小児神経科医が5人以上いる(レジデントを含めても)病院は、ほとんどないのではと思います。

全国47都道府県にわたる大学病院に至っては、小児神経科医が5人以上いる所は、ほとんどないでしょう。自分のところに11人いるのは、小児神経科が独立した科・講座として存在するからです。そうでなければ、他の大学病院と同様、2-3人程度にまで削られてしまっていたと思います。

そもそも大学病院は、スタッフの人数配分を見る限りは基本的に大人用の病院です。小児医療センターという組織を作る大学病院が増えてきてはいますが、名ばかりの代物がきっとそれなりにあるでしょう。専門医療にはマンパワーが必須ですが、この根本的な所が欠けているのですから。せめて、少なくとも今の1.5-2倍の人数が欲しい。

日本のこども病院や大学病院の現状を見る限り、小児医療に力を入れているとはとても思えないのです。また、小児領域における医学研究も、このままでは世界から引き離されてしまうでしょう。中途半端な規模の施設が多数散在しているのは、病院へのアクセスに関してはよいのですが、高い質を保つには不十分です。

小児医療の最後の砦となれるような(自分が研修したトロント小児病院は、まさにそういう所でした)、そのようなこども病院が増える時代が来ることを願っています。

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