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2013/11/16

RNSが米国FDAで認可

難治てんかんに対する、薬以外の治療法として、RNS(Responsive neurostimulation)が11/14に米国FDAで認可されました。反応性神経刺激とでも訳すのでしょうか?

てんかんには、左迷走神経を電気刺激するVNS(Vagus nerve stimulation; 迷走神経刺激)DBS(Deep brain stimulation; 深部脳刺激)という2つの治療法がありましたが、米国では3つ目の治療法としてRNSが認められました。

RNSがVNSやDBSと異なるのは、VNSとDBSがほぼ持続的に刺激を加えるのに対し(例えば、VNSだと30秒刺激、5分休憩を繰り返す)、RNSでは特定の条件のときだけに刺激を加えるということです。

RNSは頭蓋内埋め込みの機器なのですが、これに脳波電極がついています。電極は脳の表面に置かれ、脳波がずっと記録されます。脳波にてんかん発作の異常な活動が出現すると、RNS装置が脳波電極を使って脳を刺激して発作が止まります

RNSでの最大のポイントは、脳波を記録する電極を脳のどこに置くかと、どこを刺激するかです。発作の電気活動が始まるところを外してしまえば、異常を検知するのが遅れる、または異常を検知できないことになります。また、適切な場所を刺激できなければ、発作は止められないということになります。

僕は、個人的には、RNSには非常に興味を抱いています。

理由としては、

1. 発作を止めるために焦点切除を行うと確実に後遺症(手の麻痺など)が出るために、手術ができないと判断した方でも使える。

2. 現時点では、既に始まった発作を検知して止めに行くわけだが、将来的な技術の進歩により、発作を予見して止めに行くことができる可能性がある(発作を予見する技術は開発されつつある)。

3. 脳波電極を置く位置、刺激する位置を適切に決めるには、頭蓋内脳波の専門的知識、脳波分析の知識を総動員する必要がある。つまり、自分たちの腕の見せ所。

将来的には日本にも入ってくると思いますので、それに向けて色々と基礎研究を行いたいと思います。

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