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2013/08/20

微妙な脳波の波形をどう扱うか

更新が1か月近く止まっていました。最近、色々とやるべきことが多くて。

若い先生たちから尋ねられたり、自分で脳波を読んだりしていたりすると、時折判断に迷う波形に出会うことがあります。

てんかんの波(てんかん発射)と言い切るほどではないんだけど、そうでもないと言い切るほどではない、微妙な波形です。ちょっと専門的に言うと、高振幅徐波に尖った波形が載っていて、その尖った波形がそこそこ目だったりする場合などです。

患者さんには、「グレーゾーンの波」とお話したりもしますが、自分の頭の中もグレーだったりします。判断がどっちつかずなので。

脳波でのてんかん発射は、はっきりしたものは複数の人の意見が一致しやすいのですが、微妙な波形の場合は意見の一致率が低くなることが知られています。だから、悩ましいのはある意味仕方ないことです。

こういった場合には、次のように考えるようにしています。

検査所見よりも、患者さんの状況が第一。

てんかんの治療方針を決めるのに脳波は重要ですが、脳波に頼り過ぎるのはよくありません。脳波を信じ過ぎて、薬の変更が遅れたり、もっと前に止められるはずだった薬がまだ続けられている、なんてこともあります。

脳波がなくても、だいたいにおいて治療方針は決められます。脳波は有用な検査ですが、その限界は知っておく必要があります。

脳波が不要と言ってるのではないので、念のため。

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