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2013/07/05

広島、次は八戸

今日より、青森県の八戸へ出張です。

昨日は、広島での研究会で講演をしてきました。

会の前半では、脳神経外科の有名なF先生(トロント時代の同僚)が迷走神経刺激療法について話をされました。豊富な経験について語ってくださり、とても勉強になりました。

後半では、私がてんかん外科の術前評価の実際についての話をしました。

今回の研究会で話題になったことは、時々書いていることですが、以下の通りです。

1. 薬でなかなか止まりそうにないてんかん患者さんをなるべく早く見つけること。
2. 見つけたら、薬以外の治療法の可能性を早く考えて検査すること。
3. 多科、多職種が連携したチーム医療が必要なこと。

ガイドラインでは、2-3つ以上の薬、2年の治療で発作が止まらない方は、難治てんかんであるとされています。子供の場合、2年は長いという話もあります。成人の2年と子供の2年は、その重みが全く違うからです。

発作が簡単に止まらない子供を診ている小児科医や小児神経科医は、かなり焦るべきだと思います。

介入できるなら、なるべく早いほうがよい。最悪、手遅れになります。

介入できることを判断するには、そのための検査が必要です。漫然と薬物療法のみに頼り、検査開始を引き延ばしては意味がありません。「新しい薬が出たので、それを試してから」は、ただの言い訳に過ぎません。日本の新しい薬は、世界的には10年以上前の薬です。

流行りの言葉で言えば、検査はいつ始めるの? 今でしょ?

もう1つ言いたいことがあります。

「発作が減ったから、薬は一緒にしておきましょう」という話を聞くことがあると思います。1-2剤目の薬でこのようなことを聞くことがありますが、私は賛同できません。

目指すは、あくまで発作ゼロです。

治療の最初の目標は、あくまで根治です。発作が減ったからよい、というのは緩和の考え方であり、根治は難しいと判断した場合にのみ考えることです。1-2剤目の薬の段階では、まだ難治てんかんとは言えません。その段階で発作が減ったからよかろうと考えるのは、間違っていると私は思います。

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