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2012/12/03

スティリペントール

Dravet症候群という難しいてんかんがあります。以前は、乳児重症ミオクロニーてんかんと呼ばれていました。私の勤める施設は、西日本の患者さんがわりと集まっているように思います。

ヨーロッパでDravet症候群の発作の治療薬として、スティリペントールという薬が認可されています。これが、とうとう日本でも認可されました。北米よりも早くです。

ちょっと変わっているのが、この薬はバルプロ酸とクロバザムに追加してのみの適応となっています。

日本には臭化カリウム(KBr)という薬があります。KBrは世界最古の抗てんかん薬ですが、難治なてんかんへの効果の再発見がされています。Dravet症候群にも効果はあります。

ただ、欧米諸国ではKBrがあまり一般的に使われていないのか(カナダでは使えませんでした、米国もおそらく無理)、スティリペントールの名ばっかり聞きます。カナダでもスティリペントールは患者限定で使用可能なルートがありましたが、全額自己負担で、月に何万円も患者さんが支払っていました。KBrは安いのに...

とはいえ、KBrがもう少し効いてほしい患者さんもおられますので、今後、このスティリペントールがどのような感じになるのか楽しみにしています。

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コメント

久しぶりに書き込みさせて頂きます!
難治性てんかんの3歳息子は、今バルプロ酸とクロバザムとイーケプラの三種類を服用中です。
まだ睡眠中の小発作がほぼ毎日有り、発作の抑制には至っていません。
新しいお薬のお話が有ると、とても期待してしまいます!!
これからも希望を持って治療を頑張りたいと思います。

投稿: こうちゃんママ | 2012/12/04 22:55

こうちゃんママさん、こんにちは。

最近のお薬は、従来の薬よりも副作用や薬物相互作用(他の薬の血中濃度に影響する)が少ないものが多いので、使いやすくなっています。

数としては少ないですが、新しい薬で劇的に発作が減った方や止まった方もおられます。

そういう意味で、治療の選択枝が増えるのはよいことだと思います。

息子さんの治療、がんばってください!

投稿: あきちゃん | 2012/12/05 08:48

先生、ありがとうございます。息子の発作は以前より回数も減り軽くなってきているので、嬉しく思っています。息子の併せ持つ発達障害は重度のものですが、療育に親子で楽しく通っています。
またブログ楽しみに読ませて頂きます。

投稿: こうちゃんママ | 2012/12/06 22:21

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