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2012/03/08

3テスラMRI

職場に昨年導入された3テスラMRIを活用すべく、放射線科の先生とお話をしました。

目的は、てんかんに特化した撮影プロトコルを作っていただくことです。別の言い方だと、小さな限局性皮質形成異常(FCD)を見つけ出すための方法です。通常の撮影方法だと半分は見逃される、なんていう報告があったりします。今まできっと、たくさん見逃していると思います。小さなFCDを見つけるのは、本当に難しいです。

1.5テスラMRIでの通常の撮影プロトコル(いわゆるルーチン撮影)で正常であったとしても、焦点性てんかんで難治な場合は、3テスラMRIでのてんかんに特化した撮影が必要です。これで異常が見つかった例は、何例も経験しています。

読むときも、ここにある!と色眼鏡をかけて読みます。脳波や他の検査である程度範囲を絞ったら、特にそこを集中的に読むのです。そうしないと小さなFCDは見えてきません。多少過剰評価気味に読んでよいと僕は思っています。脳波等の情報は大事で、これなしだとFCDの検出率はグッと落ちます。

また、撮影した断面だけで読むのでは不十分です。画像再構成を行って最低でも3方向断面で読みます。そのためには薄いスライス厚の3D撮影が必要ですが、3テスラMRIであればT1強調、T2強調、FLAIR画像を1mm厚以下で撮影できますので、大丈夫です。疑わしい場所がある場合は、その周辺をさらに任意断面で切って読んでみます。

その他、画像処理も有用な場合があります。皮質白質の境界を強調するようなフィルタをかけたり、厚みを測ったり、灰白質の信号変化を強調するような処理をしたり、色々な方法が報告されています。

現在の職場に着てからまだ1週間ですが、この薄いスライス厚のMRIで良い思いをする機会が既にありました。条件設定をしてくださった放射線科の先生に感謝です。

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