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2011/12/28

難治てんかん続き(intractable epilepsy, continued)

前回は、難治てんかんとはどういったものかについて書きました。

2つのお薬で発作が抑制されないと書きましたが、発作が完全には止まっていないものの明らかに減った、軽くなった、という場合はどう考えるのか、という疑問が沸くかも知れません。

前回引用したEpilepsiaに書いてありますが、抗てんかん薬による治療の成功というのは、前兆を含め発作が完全に抑制されることであり、発作の軽減のみであれば治療は失敗とされています(難治てんかんの定義に関しては、という意味で)。

もう1つ、副作用等の理由で十分に使えなかったお薬はどう考えるのかという疑問も出るかも知れません。このような薬はカウントしません。適切と考えられ、かつ十分に使えたお薬2剤というのが判断の基準になります。

難治てんかんだと分かった場合、いくつかすることがあります。

まず、発作時ビデオ脳波の記録を試み、てんかんのタイプをできるだけ正確に見極めます。と同時に、見せ掛けの難治てんかん(不適切な薬の使用例、てんかんでない例)を除外します。

脳のMRI検査を行い、発作の原因となるような異常を探します。この際に大切なのは、てんかんに特化した撮り方をするということです。通常のMRIの撮り方では病変の見逃しが多い(約50%)という結果が出ています(J Neurol Neurosurg Psychiatry 2002; 73: 643-647)。つまり、通常のMRIで異常なしと判断されたとしても、それで終わりとしてはいけません。てんかんに特化した撮り方で、できれば3テスラの機器(従来の機器は1.5テスラ)を用いてMRI検査を行う必要があります。

こうした検査、さらに必要に応じて追加の検査を行い、患者さんにとって一番よい治療法は何かを考えていくようにしています。

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コメント

今年は世の中色々な事があったり帰国されたりとお忙しい年ではなかったでしょうか。
来年は東伊豆ぜひ行かれてください爪木崎の水仙良い香りですよ。
稲取の金目の煮付けにおみそ汁おいしいですよ。
今はなき稲取病院に1年いた思い出が懐かしいです。
良いお年をお迎えください。

投稿: Yoshiko | 2011/12/31 11:14

そうですね。東伊豆、ぜひ行ってみたいです。

Yoshikoさんも、よいお年を。

投稿: あきちゃん | 2011/12/31 11:42

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