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2010/09/07

Neurostimulation for Epilepsy Program

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ノースカロライナから帰ってきました。てんかんに対する神経刺激療法についての研修を受けてきました。

迷走神経刺激療法(VNS)が主ですが、脳深部刺激療法(DBS)RNS(Responsive NeuroStimulation:反応性神経刺激、つまり発作を検知して刺激を行う)の話もありました。

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トピックは広範で、対象になりやすいてんかんの診断の話から、候補者の選択、治療法の選択、作用機序、刺激パラメータの設定、トラブルシューティング、特殊な状況での治療等の講義がありました。また、参加者が持参した症例の検討会もありました。

全体的な感想として、てんかんを専門とする医師にとって非常に勉強になる会でしたし、目からうろこが落ちたようなところもありました。

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前回の記事に書きましたが、会場は、Wake Forest Universityの施設である、Graylyn International Conference Centerという建物で行われました。歴史ある建物みたいで、宿泊施設も兼ねています。結婚式も行われていたので、ちょっと古風なホテルといった感じが正解でしょう。

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最初の写真は正面入り口、2枚目は部屋からの眺め、3枚目は入ってすぐにある広間です。とてもクラシックで雰囲気があります。

途中で少し散歩をしましたが、天気がよく快適でした。周りは緑に囲まれていて、ジョギングもできますし、プールやテニスコートもあります。少し歩くと、森みたいな感じになっていて、Wake Forest Universityの方にも行けるようでした。

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気温は、トロントより全体的に暖かい。トロントは最高気温が20℃をきることも出てきましたが、こちらは25~30℃です。日本に比べれれば遥かにマシですが。

どうしてこのような場所で行われるようになったかというと、朝から夜まで詰め込み勉強するのだから、それならなるべく快適な環境で行おうという、ありがたい取り計らいのようです。

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実際、お部屋は実に快適でしたし、食事も失礼ながらアメリカとは思えないくらいおいしい(日本レベルでもかなりおいしい)ものが出ました。

初日の夜のレセプション、2日目の朝と昼、最終日の朝はビュッフェ(バイキング)で、2日目の夜は本格的なディナーでした。ダイニングルームもとてもきれいに装飾されています。

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オードブル、スープ、サラダ、メインディッシュ(4種類の中から選べる)、デザートとありました。他の参加者たちと雑談しましたが、僕を除く全員がアメリカからのフェローでした(アメリカのプログラムだから当然か)。SickKidsに招待状が来たのは、Epilepsy Fellowship DirectorのG先生が、Wake Forestでかつてフェローをしていたから、そのコネのようです。感謝!

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アメリカ人が多かったですが、僕と同様、他の国からきているフェローたちもいました。たとえば、よく話をしたマレーシア人の先生は、フィラデルフィアに勉強に来ているのですが、僕と一緒にSickKidsでフェローをしたシンガポール人のC先生を知っているとのことで、話が弾みました。

あと思ったのは、てんかん外科に対するアプローチが施設によりかなり異なるのだなぁということでした。SickKidsは、脳磁図に重点を置いていますが、他施設からのフェローの中では、「脳磁図が従来の検査になんら新しい情報を与えることはない」と批判的な人もいましたし、「高いけど大切だとは思う」という人たちもいました。

その議論を聞いていたスタッフは、「脳磁図は、優秀な判読者が必要だ。じゃないと、お金の無駄だ」と意見を言われていました。これはまさにその通りで、SickKidsにはO1先生がおられるからこそ、脳磁図が役に立っているのだと思います。脳磁図の有用性を知らしめるためには、SickKidsからもっともっと情報を発信しなければならないのだなぁと思いました。

最後に、上の写真のチョコレートのデザート! すばらしくおいしかったです。甘さもちょうどよくて最高♪

追記: 一番大事なことを書き忘れていました。迷走神経刺激は、今年、ようやく日本でも認可されたのです。なので、今回学んだことを日本の患者さんに少しでも役立てることができたらと思います。数百名の患者さんの経験をお持ちの先生方からお話を直接聞けたのは、たいへんためになりました。

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