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2009/09/18

てんかん分類改訂案へのコメント (My comments on revision of seizure/epilepsy classification)

てんかん発作とてんかんの国際分類の改訂案が、国際抗てんかん連盟(ILAE)のウェブサイトで発表され、コメントを募集している。

僕もコメントを作成し、同僚に英語のチェックをお願いしておいたが、幸いにもごく少数の修正で済んだので、早速投稿しておいた。

僕は、この改訂案を盲目的に受け入れるつもりはない。実際、納得できない部分も存在する。理解のしやすさ、実用性、従来の分類との相違など、色々ありはするが、それでも、担当した委員会のメンバーの多大な努力には、敬意を表したいと思う。

誰にでも受け入れられるアイデアというのは、なかなかないと思う。僕達は、ILAEから示された指針をベースに、自分達の診療にどう役立てていくかを考えないといけない。

新しい分類が出版される際には、それが自己完結的であることを切に願う。つまり、こういうことだ。

  1. 必要な用語の定義が全て内部で成されること。てんかん発作型、てんかん症候群、その他の特殊な用語の定義が明記されること。
  2. てんかん発作型分類、てんかん(症候群、その他)の簡潔な分類リスト、そして各項目を特徴付ける説明。
  3. 説明内容を理解するのに、わざわざ過去の分類を参照する必要がない。

新しい分類を理解するのに、過去の分類を知っておくことは重要だが、てんかんの入門者や、てんかん専門医でない医師にとって、そこまでわざわざ時間を割くのは難しいと思われる。そういった意味においては、例えば、1989年のてんかん国際分類は、わりとよくできていたと思われる。僕がてんかんの勉強を始めたとき、その前の1960年分類を参照する必要は全くなかった(これを勉強したのは、かなり後のこと)。

また、特に、てんかん症候群の診断基準は、人によって微妙に異なる場合がある。教科書、総説、研究などを比較して、完全に一致することの方がむしろ珍しいだろう。ILAEの委員会は、てんかん症候群を、「一群の脳波学的、臨床的、発達的特徴により確実に特定される臨床単位」と定義して分類したわけだから、分類を作るための自分達自身の診断基準を持っているはずである。それをきちんと公式に記載してほしい。

さらに、別の論文でよいので、この分類改訂の基盤を成す論理と、それを支持するデータも公表してもらいたい。こういったデータは、てんかんという疾患概念そのものを理解するのに非常に有用だと思う。

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