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2008/10/30

小児神経科のハンドブック (A handbook in child neurology)

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一応、医療関係のブログのつもり(?)だったので、少し医療についても書くことにします。

Paediatric Neurology (Oxford Specialist Handbooks in Paediatrics)

こちらに一時帰国前に、University of Toronto Bookstoreに行ったのですが、右のような本を見つけました。なかなか見ることのない、小児神経のハンドブックです。大きさは、幅は文庫本と同じで、高さは文庫本より3-4cm長い。厚みは、通常の文庫本の2-2.5倍程度でしょうか(550ページくらいあります)。

出版は昨年。立ち読みしてみると、色々しっかり書いてある。早速購入しました。先日の日本てんかん学会の本屋さんでも置いてありました。

章の構成は以下のとおり。

1. Clinical approach

ここでは、病歴聴取や診察法のあらましが書いてあり、新生児の神経学的診察法も記載されています。面白いのは、その後に、real world examination sequences、つまり、理屈ではなく、実際の現場ではどんな感じで診察を進めていくかの解説もあります。特徴的な診察所見からの鑑別診断表もあります。

2. Neurodiagnostic tools

ここでは、小児神経領域における検査についての解説がなされています。画像診断、神経生理学的検査、種々の先天性代謝異常のための検査、皮膚・筋生検の方法など。

3. Signs and symptoms

症状別の鑑別診断と検査項目等。26のsigns and symptomsについての解説です。

4. Specific conditions

特定の疾患群に関する解説。実に37もの群について解説されています。二分脊椎、後天性脊髄損傷、水頭症、てんかん、非てんかん性発作性現象、頭痛、脳卒中、神経筋疾患、筋無力症症候群、ニューロパチー、脊髄前核細胞障害、脳性麻痺、遺尿、神経変性疾患、感染症、脱髄疾患、血管炎・膠原病、腫瘍、ミトコンドリア病、神経伝達物質異常、運動異常症、神経皮膚症候群、睡眠障害など。

5. Consults with other services

他科からのコンサルトにおいて必要な知識。各領域において起こりやすい神経合併症についての解説です。

6. Emergencies

小児神経における救急疾患の解説。てんかん重積、ジストニア重積、急に歩かなくなった小児、弛緩性麻痺、急性運動失調、昏睡、突発性の視力喪失など。

7. Pharmacopoeia

小児神経領域で使用される薬物の解説。

かなり広い分野がカバーされており、非常に勉強になります。小児神経科というのは実に幅広い分野だと、今更のように思い知らされます。手軽に持ち運べますので、一冊持っておいて損はないと思います。

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