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2008/06/30

CPSOへのevidence of standingの証明

今日は、カナダ臨床留学に関しての話題です(オンタリオ州限定の話題です)。

私が働いているオンタリオ州の医師免許(トレーニングのための教育用免許)を取得するには、CPSO (College of Physicians and Surgeons of Ontario) というオンタリオ州の医師免許発行機関へ申請を出さないといけません。

私が実際に行った申請のプロセスは、ここをご参照ください。正直、かなり面倒くさいです。

さて、今回は、この中でも、Evidence of standingについて書きます。

また、日本小児科学会専門医の方に必要な書類のサンプルのダウンロードができるようになっています。

Evidence of standingとは、自分が医師免許と専門医資格を有する医師であり、過去に行政処分などを受けていないことを証明する書類です。CPSOの所定の書式の書類があるのですが、これをどこで記載していただくかが問題です。

というのも、医師免許の発行機関と専門医資格の発行機関が日本では別であり(前者は厚生労働省、後者は各専門学会)、それぞれが自分の管轄外については記載してくれないからです。もう1つ大切なポイントは、それぞれの機関に記載していただいた書類は、その機関から直接CPSOに郵送される必要があるということです。なので申請書類に、CPSOへの住所を記載したエアメールの封筒を添付する必要があります(私の場合は、EMSのラベルも付け、郵送後にラベルのコピーを自宅に返送してもらいました)。

厚生労働省に関しては、籍登録事項英文証明の申請書(これは問い合わせればfaxで送ってくださる)とともにCPSOの書類を郵送すると、書類を記載してくれます。その際、書類の内容の英訳を添付するよう求められます。専門医に関する部分は記載してくれません。

学会に関しては、学会により対応が異なるようです。私は日本小児神経学会にお願いしましたが、専門医資格の証明と研修歴の記載を行ってくださいました。しかし、最近うかがったのですが、日本小児科学会は専門医資格の証明はしてくださいますが、研修歴の記載は行ってくれなかったそうです。

そのため、小児科専門医の申請者は、各自で過去の研修病院に研修歴の証明書類を書いていただきCPSOに送っていただくなどして、手続きを進めてきたようです。私としては、この話を聞き、学会は専門医試験の際に研修歴の情報を手にしているはずなのに、どうして証明をしてくれないのだろうと疑問に思いました。

そこで、現在こちらに留学されている小児科医の先生方、こちらに留学予定の小児科医の先生方で有志をつのり、CPSOの書類の研修歴を記載していただくよう、日本小児科学会に請願書を送りました。

そして、先日、正式な回答を日本小児科学会より受け取りました。

回答(抜粋)

今回ご提示いただいた留学に関するフォームの中、(c)の専門医資格を有することに関しては証明できます。また、最後の専門医認定機関に関する部分もお書きできますが、
(d)の卒後研修を行ったことに関する証明は、そのままでは出来ません。

認定医・専門医試験受験に際し、受験資格の有無を判定するために、研修歴の証明が必要となります。小児科学会は「研修修了証明書」として、各研修施設の指導責任医から、受験者がその研修機関に在籍し・研修したことを証明した書類を作成・添付していただいております。

学会はこの書類によって研修歴の確認を行っておりますが、この書類作成の責任は各研修施設にあります。学会がそこに記載されていることをそのまま確認せず、学会の責任において他者に対し証明するのは民法上も問題となるそうです。つまり、証明しようとしても単純には出来ないとのことです。

が、向上心に燃え海外留学に出向くことを学会としては出来るだけ応援・支援したいとの基本的考えから、今後は民法上も問題のない、次の如き要領で要請に応えていきたいと思います。宜しくお願い申し上げます。

  1. 小児科学会所定の用紙を使用し在籍していた施設から在籍・研修の証明を戴く(所定用紙には記載証明されたことを学会が他のフォームに証明することの許可を求める記載あり)
  2. 申請者個人から学会宛に記載・押印された所定用紙を郵送
  3. 記載事項の確認を学会事務局が各機関に対し行う。
  4. 今回お示しいただいた所定のフォームに学会が記載し証明する。

大変面倒な段取りとなりますが、社会の仕組みとしてはこのような段取りが必要となるそうです。

早速にこの段取りで事務手続きが執り行われるようにいたしましたので、今後は充分な時間的余裕を持ってご依頼いただければ、今回のようなことにならずにすむと思います。

以上のようなわけで、今後は、以下の書類を日本小児科学会に郵送すればよいみたいです。

  1. CPSOの書類(申請者が記入できる部分は自分で記入)
  2. CPSOの書類の内容の日本語訳および説明(サンプルはこちら
  3. 研修施設に記載してもらった在籍研修証明(書式はこちら
  4. CPSOの住所を記載したエアメールの封筒

手間がかかることには変わりませんが、学会から正式な回答をいただいたことで、今後申請をされる小児科専門医の先生方の混乱が少しでも軽減できればと思います。

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コメント

研修歴の証明を小児科学会に直接、お願いされたとはすばらしいです。日本の小児科学会からこのような前向きの姿勢のお返事をいただけるとはうれしいですね。この記事を読んで、日本に帰ったらまた小児科学会に入ろうと思いました(笑)。アメリカでの臨床留学と比べ、カナダの臨床留学についてはまだ情報が少ないので、こちらのブログが貴重な情報源になっていることでしょう。

CPSOは書類が足りなくても親切に連絡をくれないことがあります。CPSOに限ったことではありませんが・・・。日本人は行儀がよいので時間がかかっていても催促せず、CPSOが書類審査を進めてくれていると思ってCPSOからの連絡を待ってしまいます。これから留学されるこちらのブログの読者の先生には、「時間がかかりすぎじゃないかな?」と思ったら、遠慮なくCPSOに電話で問い合わせてもらいたいです。でも、ストレートに催促して、CPSOの担当者の機嫌を損ねてはいけません。書類をもれなく提出した自信があっても、「お手数ですが、私の書類がきちんとそろっているか教えてくださいませんか。」と下手に出て、書類審査の進行状況をさりげなく聞きだします。最後に担当者の名前を教えてもらい、例えばMaryさんだったら"Thank you soooo much for your help, Mary."とちょっと大げさに感謝の言葉を言えたらperfectかも?

投稿: basil | 2008/06/30 23:59

basilさん、こんにちは。

CPSOは、私の場合は足りない書類の連絡をくれましたし(けっこう後になってからでしたが)、メールで問い合わせると2-3日以内に返事をくれていました。

電話はなかなかつながらず、国際電話だったのでちょっとイライラしたのを覚えています。その後の担当の女性が、銃弾爆撃のような早口だったので苦労しました...

相手のご機嫌を損ねないのは確かに大切ですね。

投稿: あきちゃん | 2008/07/02 00:02

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