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2008/01/11

僕が修行した場所 (The institution where I got training)

僕が小児神経科医としてのトレーニングを受けた施設(大学病院)は、日本全国でも数少ない小児神経科を有するのですが、科の創設者は、実は世界的に有名な先生です。どのくらい有名かというと、その先生の名前のついた症候群が存在しますし、カナダでも小児てんかんを診療している医師で、もしその名前を知らなかったらモグリと言われても仕方ないくらいの有名さです。研修をこちらで開始して半年。何度その名前を耳にしたことか。

僕もこちらでの研修にあたって紹介状を書いていただきました。たいへん感謝しています。

そのような先生だとはもちろん存じ上げていましたが、あまりにも近くにおられると、なかなか実感するのが難しい。まして、僕が入局したと同時に御退官され ましたので、厳しかったと噂された回診を直接受けたことは一度もありません(学生時代に若い先生が冷や汗を拭き拭き回診を受けているのは目撃した)。つま り僕は孫弟子に当たるわけでして、時折名誉教授室に来られているのを見つけては、時にはドアをコンコンとノックして質問させていただいたり、研究室でお茶 を飲みながら雑談したりと、恐れを知らぬ行為をしていました。

しかし、こうやって海外にいざ来てみると、その先生の偉大さを改めて強く感じますし、そのようになられた努力は並大抵のものではなかったのだと推察します。そして、その先生が創設された科で研修を受けることができたことは、やはり良かったのだなぁと思っています。

世界レベルのてんかん学を究めることが、そこでの研修目標の1つとしてwebに記載されていますが、カナダで現在の研修をするにあたり、てんかんの臨床(日本にない薬剤とてんかん外科は除く、この勉強のためにカナダにやってきたので)において、ついていけずに困ったということはほとんどなく、それなりに面白く議論もできていると、自分では勝手に思っています。

世界レベルがどの程度かはもちろん僕には見極めがまだまだできませんが、少なくともカナダで最高を自負しているてんかんの中核病院でも決して気後れせずついていけているということは、今までに受けた研修の質が高かったということを意味していると言っても決して間違いではないと思います(正直言うと、日本にいたときはブツブツ言っていたのですが)。

要するに何が言いたいかですが、もし僕の後輩達がこのページを読んでいるのなら、自分達が現在受けているトレーニングはきっと世界へ通じているだろうということをよく認識していて欲しいのです。もちろん、レベルアップは自力での勉強が大切であり、個人の努力によるところが大きいのは間違いありません。また、担当した患者さんを単に「流す」か、深く突き詰めようと努力するかでも、数年後には大きな差が出てくると思います。そういう意味では、僕もこれからもっともっと勉強しないといけません。ただ、昨今の日本の流れとして、大学は人手不足など厳しい状況がなかなか改善しませんので、疲れきってしまわない範囲で、少しでも励みになればと思って書いています。

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