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2008/01/10

頭脳流出 (Brain drain)

いつも拝見させていただいているブログ、勤務医 開業つれづれ日記に以下の記事が載せられています。

若い外科医が海外に逃げていく--もう1つの医療崩壊

読んでいて、実にうなずける内容です。

ここに、こう書いてあります。

日本の医師が海外チャレンジすることを唯一妨げているのは、言い換えると、日本医療がいまだ現状を保っていられるのは、”英語力が十分ではない医師が多い”という唯一点だと思います。

文科省の英語教育の失敗がかろうじて日本の医療を維持している最大要因だとしたら、とんでもない皮肉です。

別に外科医に限ったことではありません。内科系でも当てはまることだと思います。

残念ながら、日本の医師の労働条件や待遇は、私が現在働いているカナダに比して良くないようです。私は日本では国立大学のスタッフでしたが、現在はカナダでフェローとしてトレーニングの身で働いています。こちらの方が労働時間が短く、勉強時間が取れ、研究する時間も与えられ、休暇は保障されている。そして、給与は高いのです。こちらでスタッフになれば、給与は倍くらいにはたぶんなるでしょう。国立大学の給与が特に低いのは有名(だからバイトをすることになる)ですが、一般病院でも給与に関してはある程度、その他に関しては同様に上記の違いが当てはまると思います。より良い待遇で勉強がよりできる(外科であれば手術経験もより積める)のであれば、海外にチャレンジしたくなるのも納得がいきます。

英国では医療崩壊とともに医師の海外流出が問題になりました。彼らは英語の壁がありませんので、北米やオーストラリアに比較的楽に動くことができます。そして、母国には戻らないのです。東南アジアの国々では、医学は英語で勉強することが多く、英語が公用語になっている国もわりとあります。彼らも良い研修、良い生活を求めて留学してきます。また、医師としてではなく看護師として働いている方たちもおられるようです。一部の方たちは永住権を獲得してずっと残り、最終的には家族を母国から呼び寄せたりもしています。

日本では言語の壁が存在するので、こういうことが起こらないのだと思います。しかし、やる気のある若い人たちは、いずれこの壁を乗り越えていくだろうと思っています。そういう時代は遠くないのかも知れません。

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