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2006/12/09

USMLE step 1 終了 (USMLE step 1 is over)

USMLE step 1の試験を終えて,大阪から戻ってきました。

手応えはあったと思いますが,試験は水物。結果が出るまでは分かりません。

正直,二度と受けたくない気力と視力が勝負の鍵となる試験でした。

This is written in Japanese only.

受験会場は,プロメトリックというTOEFLの受験などを行っている受験センターである。大阪では,中津センタービルというところにあり,新大阪から地下鉄の御堂筋線に乗り換えて2つ目の中津駅で下車,歩いて2分くらい(道路を渡ってすぐ)。

Step 2 CKを受けた時と同じ会場なので,今回は勝手が分かっている。ホテルで朝食を食べ(今回は,頭痛はなし),会場近くのコンビニで,昼食のパンとお茶を買う。コーヒーで頭をすっきりさせるのも良いけれど,トイレが近くなると困るので我慢する。会場に自販機があったので,コーヒーは,後半戦にとっておくつもり。

受付をしていると,もう一人オレンジのカード(予約票)を持っている人がいる。今回は,USMLEは2人のようだ。お互いに気付いたようだが,会場内では話ができないので会釈だけする。

8時40分頃には,チェックインがあり,コンピュータの前に案内される。認証番号を入力して,試験スタート。

さて,USMLE step 1は,1時間のブロック7つからなり,1ブロックあたり50問である。解き方は,step 2 CKと同様である。まずは,最後の質問を読み,選択枝をざっと眺める。そして,問題を最初から読んでいく。問題文は,時に7-8行に渡るものがあるが,step 2 CKに比べれば全体的に短い。なので,速読に関しては,step 2 CKほどは問題にならなかった。

Step 2 CKと違うなぁと思ったのは,分からない問題は全然分からないこと。臨床的な問題であれば,(一応)臨床医としての常識と勘(これも個人差はあるのだが...)で,ある程度雰囲気で答えを選ぶことができる。Step 1でも,最近は臨床寄りの出題が多いのだが,中には結構基礎医学的な内容で,知らなきゃ全く解けないものもある。こういうのに時間を費やしてはならない。さっさと適当な答えを選んで(ある程度推測はするが),次の問題に進むべきである。逆に言えば,知っていさえすれば即答出来る問題もあるわけで,昨晩と今朝にあがいたのが良かったと思えた問題もいくつかあった。

休憩時間は,ブロックの間に自分のペースで配分してとることができ,合計で45分である。最初のチュートリアルブロック15分をとばせば,合計1時間にすることができる。また,1時間のブロックも制限時間より早く終えれば,休憩時間を増やすことができる。

今回も,ブラウン管のディスプレイに悩まされた。フリッカーフリーではないためか,視線を少し逸らすと,ちらつきが気になる。液晶ディスプレイにしてもらいたいものである。7時間にらめっこするので,これが一番疲れた。

小休憩を挟みながら2ブロック,少し休憩した後に3ブロックを済ませて昼食をとった。実は,勘違いしていて,合計8ブロックだと思っており,昼食前に一気に5ブロック済ませたのである。6ブロック目からは,明らかに集中力が落ちているのを感じた。何とか済ませ,外に出て缶コーヒーを飲む。「あと2ブロック」と気合いを入れて7ブロック目を済ませると,試験が終わってしまい,茫然自失。「1ブロック丸々とばしてしまったかも知れない」と正直焦った。あとで,First Aidを読み直してホッとしたが。

出題範囲は,やはりほぼ全領域をカバーしていたように思う。画像は思ったより少なかった。組織標本の写真は,あまりひねったものはなかったように思う。また,病原体の写真は,わずかだった。解剖学はちょこちょこ出てきて困った。病態生理を尋ねる問題(ホルモンなどの上昇・低下,遺伝性疾患の発症機序など),代謝経路に関する問題薬物の作用機序に関する問題生理学の問題はわりとあった。もちろん,ストレートに診断や治療方針を尋ねてくる問題もあった。これには,step 2 CKの経験が役に立った。

難易度としては,本試験よりもUSMLE worldの方が上だと思った。First Aidに書き込みながら,USMLE worldで勉強すれば,おそらく合格基準に達することができるだろう(願わくば)。

今回の勉強で使ったのは,First Aid for the USMLE step 1(最低2回は通読し,生化学,微生物学などはおそらく5回以上読んだ),USMLE worldNMS review for USMLE step 1である。Biochemistryでは,Illustrated Reviewに本当にお世話になった(1回通読し,2回目は図を中心に読み直した)。Behavioral Scienceのために,ridiculously simpleを昔1回読んだが,今回は結局ろくに読み直さず,step 2 CKの際の知識と,First Aid for step 1だけで臨んだ(発達や睡眠などは,自分の専門分野だから勉強しなかった)。薬剤の副作用などは,ワシントンマニュアル(日本語版)も分かりやすくてよかった。しかし,一番重視したのはやはりFirst Aidで,それにUSMLE worldで分からなかった内容,勉強した内容を補う形が良かったと思っている。

とにかく,試験は終わった。やれやれである。ホント,これで受かって欲しい二度とゴメンである

Step 2 CKを含めて準備を始めたのは,去年の12月頃なので,実に1年を費やしたことになる。おかげで,医学英語の語彙は増えただろうし,英文を読むスピードも上がったように思う。

これからは,step 2 CSに向けての準備である。まずは,英語の全般的な基礎体力作りが必要で,さらに問診技術,診察技術を練習する必要がある。

とはいっても,気合いを入れる前に,今日はじっくりと休みたい。

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