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2006/07/09

試験終了 (The exam is over)

やっと済んだ,USMLE step 2CKが。ほっと安心。あとは,結果を待つのみ。どんな雰囲気だったか,メモを残しておこう。

This is written in Japanese only.

試験会場は大阪の中津だったので,昨日から泊り込みでやってきた。中津駅のそばのホテルに泊まり,会場までわずか2分。試験前日は,頭を休めようと,あまり勉強しなかった。寝ようと思うと緊張してしまって,なかなか眠れず。隣の部屋や廊下の音が気になった。

朝起きたとき,「寝不足だな」と思った。頭痛もして,先行きが不安だった。朝食を食べに行く時にフロントに寄って,バファリンを分けてもらった。昼ごはん(パンとミネラルウォーター)を買って,いざ会場へ。この頃には,頭痛は少しマシになった。

会場に入ったとたん,「涼しい!」と思った。念のため,カーディガンを出しておく。たくさんの受験生が待っていたが,大部分は,TOEFLの受験のようだった。9時前に,試験室より呼ばれる。中に入って,コンピュータの割り当てを済ませ,自分のコンピュータに案内される。席毎に仕切られてブースのようになっている。雑音が気になるときのための,耳当ても用意されていた。使い心地は僕は平気だったが,耳栓の方が良いという人も多いだろう,これは。

コンピュータのマウスをクリックすると,認証番号を入れるよう言ってくるので,入力する。そしたら,予告もなく,いきなり試験が始まった。

試験は,1時間のブロック8つからなり,1ブロックあたり46問である。全てマルチプルチョイスである。マルチョイといっても,楽ではない。一番多い問題は,選択枝がA-Zまで,つまり26もあった。また,文章が異様に長い。10行以上にわたるものもわりとある。なので,いかに速く読むかが鍵になる。ポイントは,最後の質問文を先に読んでしまうこと

あとは,休憩時間が45分ある。これは,ブロックの間に好きなように割り振ることができる。最初にチュートリアルが15分あるが,ここをスキップすることで15分休憩時間を稼ぐことができる。また,ブロックを規定の時間より早く終了すれば,それも休憩時間に加算される。もちろん,チュートリアルはスキップ。

最初のブロックは,一番苦労した。頭のスイッチが入らないのだ。特に,最初の5問くらいは,頭がろくに働かなかった。おまけに,ディスプレイが見にくい。ブラウン管なんだけど,天井の蛍光灯が映りこむのだ。いろいろ向きを変えて,少しでも良い角度を探した。時間が限られているので,少しずつ焦ってくる。難しい問題は,適当に答えを選んで目印だけつけておいて,後でチェックすることにして,どんどん先に進むことにした。これで,ようやくペースにのることができた。

2-5ブロック目くらいは,いいペースで済ませることができたが,6ブロック目くらいから疲れてきて,明らかに問題を解くスピードが遅くなった。残り時間を見ると,結構焦ってくる。こうなると,条件反射的に解ける問題は,ピンポイントで答えを選ばないと間に合わなくなってくる(いちいち他の選択枝を全部よんでいられない)。また,パッと答えが出ない問題は,いくら悩んでも答えが出てこないので,直感で答えを選ぶことにした(もちろん,絞れる範囲で絞ったが)。

最終ブロックの前は,休憩を長めにとって,ブラックのコーヒーを飲んで,なんとか済ませることができた。マラソンを走った後のような気分だ。

出題範囲は,ほぼ全分野をカバーしていたように思う。薬物中毒が思ったより少なかった。試験前にECFMGから送ってきたサンプル問題からの出題もあったし,問題集で解いたのとそっくりな問題も出ていた。

僕が使った問題集は次の通り。メインはFirst Aid for step 2。これはstep 1ほどの出来ではないという話だが,1冊で最低限の知識を網羅できる。これを3回どおり,書込みをしながら読んだ。そして,USMLE worldというオンラインの問題集(約2100問)を1回。これよりは,本番の方が簡単である。あとは,NMS review for USMLE step 2CK。これは,時間がなくて,全部は出来ていない。その他の弱点補強には,Pretestシリーズの内科,精神科,外科,小児科をやった。教科書は,あまり真面目に読まなかったが,産婦人科はBlueprintsをざっと斜め読みした。このシリーズは,よく出来ていると思う。そうそう。ワシントンマニュアルの日本語訳を,書込みをしながら2回どおり全部読んだ。内科の知識はろくにないので,得るものが多かった。

印象としては,とにかく疲れる試験である。頭さえすっきりしていれば簡単な問題でも,最終ブロックだと,正解できないかも知れない。受験者の精神力,当直明けのような状態でも正しい答えを出せる能力を問う試験なのかも知れない。これに比べれば,TOEICの45分間リスニングがかわいく思えてくる。

いずれにせよ,step 2CKは終わった。得られた大きなものは,医学英語のvocabularyが増えた,知識が広がったことだろう。日本の医師国家試験よりは実践的な問題だと思われる。今後は,たまっているほかの仕事が一区切りついたら,step 1の勉強を始めなければいけない(step 1の方が,細かい知識が要求され,かなり難しい)。目標は,来年2-3月というところ。過去にstep 1をかじって,First Aidの2001年版を全部読んだが,あまり頭に残っていない。2006年版を買ってイチから読み直しになるだろう。

それがすんだら,英語の修行をもっとして,step 2CSを狙う。たぶん,再来年くらいかな? 先は見えてこないけど,それが楽しい。自分で決めた目標だから。

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